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名古屋、決勝T進出は最終戦に持ち越しアウェーで城南と引き分ける

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[5.1 ACL第5節 名古屋 1-1 城南一和 城南]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2012のグループリーグ第5節1日目が1日、各地で行われた。G組の名古屋グランパスは、アウェーでグループ首位の城南一和(韓国)と対戦した。前節ホームで天津泰達(中国)と対戦し0-0で引き分け、2位に後退してしまった名古屋。勝って決勝T進出を引き寄せたい名古屋だったが、前半12分にFWハン・サンウンに直接FKを決められ先制点を献上。後半27分にオウンゴールで同点に追いついたが、1-1で引き分けに終わった。グループもう1試合では、セントラルコースト(豪州)が天津泰達(中国)に5-1で快勝。この結果、天津の予選敗退が決定した。名古屋はホームでの最終節、セントラルコースト戦で引き分け以上で予選突破となる。名古屋の最終節は15日に行われる。

 リーグ戦ここ2戦連続で3バックを採用していた名古屋だったが、この日は4バックに戻し、4-3-3のシステムで挑んだ。目の不調でリーグ戦2戦連続でスタメンを外れていたDF阿部翔平が、左SBでスタメン出場。DF田中マルクス闘莉王とDFダニエルがCBコンビを組んだ。ボランチの位置にはMFダニルソンと公式戦3戦ぶりのスタメン出場となったMF中村直志が入った。攻撃陣ではFW玉田圭司がベンチスタート。3トップはFW永井謙佑を頂点にFW金崎夢生とMF小川佳純が配された。

 アウェーながら城南を叩き、決勝トーナメント進出に前進したい名古屋だったが、いきなりビハインドを背負ってしまう。前半12分、ゴール前で与えたFKをハン・サンウンに直接FKを決められ、あっさり先制点を許してしまう。

 早く試合を振り出しに戻したい名古屋だったが、なかなか形を作り出せない。前半27分にMF藤本淳吾のミドルは枠外。同29分には金崎がオフサイドラインぎりぎりを抜け出すが、大きく枠を外してしまった。

 なかなかペースを掴めないまま試合は後半へ突入。後半開始から名古屋は、前半から再三狙われていた阿部に代えて玉田を投入。システムは4-2-3-1となり、玉田を2列目、小川を右SBに下げ、左SBにはDF田中隼磨が入った。

 後半最初のチャンスは城南。5分にMFキム・ソンファンが右足で強烈ミドルを放ったが、クロスバーをかすめ、ゴールラインを割った。対する名古屋も玉田が個人での突破を図るが、決定機を作り出せないままゲームは流れた。

 後半23分、名古屋は金崎に代えてFW巻佑樹を投入。前線にポストプレーヤーを入れて、得点を奪いに行った。するとこの直後、名古屋に同点ゴールが生まれる。

 後半27分、カウンターから藤本が長い距離をドリブル突破。ゴール前まで持ち上がると、右サイドをオーバーラップした小川に展開。小川は素早くニアにクロスを入れる。するとボールはカットにいったDFに当たり、ゴールネットに吸い込まれた。

 さらに後半39分、カウンターから永井がスピードを生かしてゴール前に抜け出す。GKチョン・サンが飛び出し永井の突破は防がれたが、名古屋は前半に失点を喫した同じような位置でFKのチャンスを得る。キッカーは玉田。しかし玉田のシュートは壁に当たり、ゴールラインを割った。同45分、ゴール前の混戦からダニエルがゴール前から右足でシュートを放ったが、枠を大きく外してしまった。さらにロスタイム、カウンターから永井がGKと1対1の状況を作り出したが、シュートはゴール右にわずかに外れた。

 試合はこのまま1-1のドローで終了。勝って首位奪回といきたかった名古屋だが、決勝トーナメント進出の可能性は最終戦次第となった。


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