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FW石原が2戦連発、大宮ホーム初勝利!!

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[3.25 ナビスコ杯GL第1節 大宮2-1新潟 NACK]

 2009 Jリーグヤマザキナビスコカップが25日開幕し、埼玉県のNACK5スタジアム大宮では大宮アルディージャアルビレックス新潟と対戦した。雨の中行われた試合は、大宮がDFマト、FW石原直樹のゴールで2-1で勝利。大宮は今季初となるホームスタジアムでの勝利をファンにプレゼントした。
 
 現在リーグ6位の大宮は、リーグ第2節でゴールを決めたFW市川雅彦と第3節で得点した石原をトップに据えた4-4-2。一方、日本代表合宿でFW矢野貴章を欠いたリーグ首位の新潟も4-4-2。トップにはFW田中亜土夢と大島秀夫が入った。(スタメン、布陣はコチラ)。

 試合は立ち上がりからハイスパートな展開。アウェーの新潟は右の酒井高徳 、左のジウトンの両SBが頻繁に攻撃に絡みサイドで起点となった。視野が広い左ボランチの千葉和彦、田中らがスルーパスで両サイドを突き、SBを上手く使って大宮ゴールに迫った。
 一方、ホーム初勝利を目指して負けられない大宮は、両FWと金澤慎、新井涼平、渡部大輔、橋本早十らMF陣が高い位置で相手のパスを阻みカウンターに繋げた。前半11分、ピッチ真中でボールを奪取した市原が右に散らすと渡部がドリブルで中に切れ込み最後は金澤がフィニッシュ。同14分には、石原のスルーパスに市原が飛び出しGKと1対1の決定的場面を迎えたが、シュートは惜しくもサイドネット。同22分には、左サイド波戸のクロスを渡部が頭で合わせ、ゴールポストを強襲。徐々に攻勢を強める中、大宮がセットプレーからゲームを動かした。同24分、左CKから橋本がクロスを入れると、DFマトがジャンピングヘッド一閃。ゴール右隅に貴重な先制弾を突き刺した。
 その後、スタジアムを分厚い雨雲が覆うと、雨足と共にピッチ上の攻防も激しさを増した。丁寧なパス回しで攻撃を組み立てる新潟の攻撃を大宮の両FWは激しい寄せで潰し、すぐさま攻撃に繋げた。一進一退の攻防の末、前半は大宮の1点リードで折り返した。

 後半13分、新潟が試合を振り出しに戻した。左サイド、マルシオ・リシャルデスの大きめのFKを大宮GK高木貴弘がパンチで跳ね返すと、ジウトンがすかさずシュート。相手の守備ミスを突き、同点弾を奪った。
 一方、大宮は同16分に、新井をFW藤本主税に、同23分には市川をFW藤田祥史に交代。藤本は思い切りの良い突進で、藤田はすばしっこい動きで前線に圧力を加えた。この采配がドラマを生んだのは同37分。右サイドからのクロスをファーサイドの藤田が頭で落とすと、ニアにいた石原が身体を反転。態勢を崩しながらもDFをかわしゴール右隅にシュートを流し込んだ。2-1。大宮は藤田、石原の見事な連携から再び1点のリードに成功した。
 新潟はロスタイムに大島のシュート、途中交代のチョ・ヨンチョルのドリブルなどで同点弾を奪いに最後の攻撃を仕掛けたが、必死の守備を張る大宮ゴールをこじあけられず、時間切れ。試合は2-1で大宮が勝利した。大宮はナビスコ杯開幕戦をホーム初勝利で飾った。

<写真>決勝点を決めた大宮FW石原(9番)
(取材・文 山口雄人)

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