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柏引き分けに持ち込む

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[4.4 J1第4節 柏 2-2大宮 日立台 天気 雨]

 J1第4節は、開幕以来3試合引き分けの柏レイソルと開幕から1勝2分の大宮アルディージャの無敗対決となった。試合は、後半8分に柏FWフランサが大宮のクリアをチャージしてハーフライン付近から持ち込みGKと1対1を冷静に決めて先取点を取るも、後半11分に大宮DF塚本泰史の直接FKで追いつくと、後半43分大宮MF内田智也のゴールで勝ち越すが、後半アディショナルタイムに、柏DF古賀正紘が同点ゴールを決めて2-2となり、柏は開幕から4試合連続引き分けとなった。

ホームの柏は、開幕から3試合連続の引き分けで初勝利を狙う大事な戦い。GKは菅野。DFは左が石川、ストッパーに古賀と小林、右に村上。MFは、ボランチに栗澤と今季初スタメンの山根。二列目が菅沼、李、大津。
1トップにフランサの4-2-3-1システム。
一方の大宮は、GK江角、DF左から村山、ストッパーにマトと冨田、右が塚本。ボランチに金澤と18歳の新井。2列目に橋本と藤本。2トップは市川と石原の4-4-2システム。

前半30分に柏のDF小林が2枚目のイエローカードで退場となり、大宮が優位な展開で試合を進めるも、前半は0-0で終了。
後半試合が動いたのは柏フランサのワンプレー。後半8分大宮DF塚本のクリアに、フランサがチャージをして、身体に当ててボールを奪い、ハーフタイム付近からドリブルして、GKとの1対1を冷静に決めてゴール。
しかし、その3分後の後半11分にミスをした大宮DFの塚本が直接FKを決めて同点とした。その後、1人多い大宮は圧倒的にボールを保持して攻める。後半43分に途中から入った大宮MFの内田が藤本からのクロスを落ち着いてトラップして勝ち越しゴール。このまま大宮が勝ち点3を獲得するものとみられたが、アディショナルタイム終了間際に柏ポポからのクロスに古賀がヘディングシュートを決めて劇的な同点ゴールとなり、柏は勝ち点1を獲得し、大宮は勝ちゲームを落としたと思われる結果となった。

シュート数は、大宮が20本で柏は9本。特に後半は、圧倒的に大宮が押していたが、柏の粘りで同点に持ち込んだ結果となった。

試合の中で特筆すべきことは、大宮FWの市川の運動量と動き出しの速さとFKにより得点を挙げたDF塚本が共に2年目ながらこれから楽しみな活躍であった。
一方、柏はフランサの卓越した技術は見る価値のあるものであり、フランサが中心となりまた逆にフランサに頼り過ぎる場面も目立った。
試合開始早々に1人少なくなり、中盤からプレッシャーをかけて走りまくるサッカーを目指す柏にとって、後半になり体力が落ちてしまい厳しいゲームとなった。

これで、柏は4試合連続の引き分けで勝ち点4。大宮は1勝3分で勝ち点6となった。次節は柏はアウェーで広島と大宮はホームでガンバ大阪を迎えての戦いとなる。

(取材・文 佐々木達也)
 

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