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チャンスで決めきれず…、大宮vsマリノスはスコアレスドロー

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[7.4 J1第16節 大宮0-0横浜FM NACK]

 J1第16節が4日各地で行われ、さいたま市のNACK5スタジアム大宮ではリーグ戦9位の大宮アルディージャが11位の横浜F・マリノスと対戦。両者のリーグ戦対戦成績は、大宮が5勝3分0敗と圧倒的に優位だったが、ともに精彩を欠き0-0のスコアレスドロー。大宮は3連勝ならず、マリノスはまたしても大宮から白星を勝ち取る事は出来なかった。

 ホームの大宮は4-4-2。前節の千葉戦で2得点をあげたFW藤田祥史と石原直樹の2トップ。一方、マリノスは4-3-3。FW山瀬功治、渡邉千真、坂田大輔が3トップに入った。
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 序盤押し込んだのはマリノスだった。前半4分にFW坂田大輔がファーストシュートを放つと、8分には山瀬が右サイドを崩しフィニッシュ。同20分、PA左外で山瀬がPA内にパスを出すとMF兵藤慎剛がヒールで落とし、山瀬がシュート。マリノスはオフェンスの要である山瀬を中心に攻撃を組み立てた。

 大宮は攻撃のイニシアチブをとる右MF藤本主税がMF松田直樹、兵藤のマリノスボランチ陣に激しく寄せられ、パス回しにリズムを作れない。それでもサイドチェンジや前線に鋭い縦パスを蹴り込むなどして、得点チャンスを窺った。前半25分、石原が単独でスタジアムを唸らせた。敵陣でキープすると右サイドをドリブル突破。栗原勇蔵、松田、中澤佑二らDF4人を柔らかななフェイントで振り切り、PA左の藤田にラストパス。藤田は足を振り抜いたが、はね返された。

 マリノスはその後も攻勢を強めた。前半31分、山瀬のPAへの切れ込みからPA左のFW渡邉千真がシュート。36分には、PA右に侵入したDF田中裕介が渡邊とのワンツーからフィニッシュ。43分には右CKのこぼれ球をDF小宮山尊信がミドルシュートで強襲した。攻守切り替えの早い展開となった前半は0-0で折り返した。


 後半大宮は、フォーメーションを4-1-4-1に大幅変更。負傷した金澤慎を片岡洋介に交代。片岡は1ボランチ。2列目は右から石原、橋本早十、パク・ウォンジェ、藤本。藤田は1トップに入った。後半8分、左サイドのパク・ウォンジェがPAファーサイドにピンポイントクロス。石原が頭で合わせたが、シュートは枠上へ。同10分には、MF橋本の左CKを再び石原が頭で叩きつけたが、これも精度を欠き枠左を抜けた。同13分には、中盤からの縦パスに藤田が抜け出したがGK飯倉大樹の鋭い飛び出しに止められた。

 前半に比べて大宮に押し込まれる時間が続いたマリノスは後半23分、左後方からPA右に送られたフィードにFW狩野健太が追いつきワンタッチでPA中央へ入れたが、山瀬はシュートを蹴る前に潰された。24分には坂田にかえてFW水沼宏太を投入。30分には山瀬がゴール前中央からヘディングシュートを放ったが、GK江角浩司のファインセーブに遭った。

 後半35分、大宮は藤本をMF土岐田洸平に替え、1点を狙いに行く。その土岐田は投入直後、ドリブル突破をファウルで止められPA前でFKを得た。しかし、DF塚本泰史のシュートは壁にはね返され、さらに片岡がフィニッシュしたがこれも精度を欠いた。両者とも最後まで得点を狙い続けたが決定機を作ることは出来ず、試合は0-0のスコアレスドローに終わった。

 大宮は3連勝はならなかったもののリーグ5戦負けなし。大宮との相性が悪いマリノスは、またしても勝利を獲得することは出来なかった。

(取材・文 山口雄人)

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