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土壇場の長谷川弾、山形がアウェーで貴重な勝ち点1

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[7.26 J1第19節 新潟1-1山形 東北電ス]

 モンテディオ山形が土壇場の同点劇でアウェーで貴重な勝ち点1を手にした。前半からアルビレックス新潟に押し込まれながら、守備陣が集中力の高いディフェンスを見せ、決定機をつくらせない。後半立ち上がりの2分にMFマルシオ・リシャルデスに直接FKを決められ、先制を許したが、流れの中で崩される形は少なく、徐々に反攻に転じた。

 小林伸二監督の采配もずばり当たった。後半14分、MF赤星貴文を1.5列目に入れ、中盤のキープ力を高めると、その赤星が際どいミドルシュートを放つなど徐々に流れを引き寄せる。同20分には負傷離脱していたDF石川竜也が久々のピッチに立ち、サイドからもチャンスを伺う。そして後半34分、スーパーサブ的存在のFW財前宣之を投入すると、同43分に財前が左サイドから折り返したボールをFW長谷川悠が左足で押し込み、同点弾。苦しみ抜いた試合を土壇場で振り出しに戻した。

 山形の小林監督は試合後のインタビューで「勝ち点1を拾った。うちにとっては、すごくいい試合だった」と満足そうに語った。連勝は2で止まったが、これで3戦負けなし。多数の負傷者を抱える中、チーム一丸となって粘り強く戦い、J1残留へ価値ある勝ち点を積み重ねた。

 一方の新潟はこれで3連勝のあと3戦連続の引き分け。浦和、川崎Fがともに敗れたため、得失点差で2位に上がったが、首位・鹿島との勝ち点差は10のまま。前日25日に鹿島が引き分けていただけに、悔やまれるドローとなった。

(文 西山紘平)

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