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浦和、今季最多4発で2ヵ月ぶり勝利!

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[9.13 J1第25節 浦和 4-1 山形 埼玉]

 浦和レッズが公式戦連敗を8で止めた。13日、J1第25節第2日でモンテディオ山形と対戦した浦和は、FWエスクデロ・セルヒオとMFポンテのゴールなどにより4-1で勝利。公式戦では7月15日のナビスコ杯・清水戦、リーグ戦では7月11日の広島戦以来となる白星を飾った。

 ホームの浦和は4-2-3-1システム。GKが都築龍太で4バックは右から山田暢久、坪井慶介、田中マルクス闘莉王、細貝萌。中盤の底のポジションに阿部勇樹と鈴木啓太が入り、トップ下がポンテ。左MFが原口元気、FW登録のエスクデロ・セルヒオが右サイドに配置され、エジミウソンが1トップを務めた。

 対する山形は4-4-2システム。GKが清水健太で4バックは右から小林亮、園田拓也、小原章吾、石川竜也。中盤は佐藤健太郎と宮本卓也を中央に右が宮崎光平で左が宮沢克行。長谷川悠を出場停止で欠く前線には北村知隆と古橋達弥が並んだ。

 浦和が暗いトンネルからようやく抜け出した。チームを勢いに乗せたのは、連敗中に一度も取れなかった先制点。前半4分、原口の左クロスがDFに当たってファーサイドのエスクデロへと流れる。ボールを拾ったエスクデロは左後方へドリブルしながら左足シュート。これがGKの指先を抜けてゴールの左サイドネットへと吸い込まれた。
 久々の先制点で、リードする展開となった浦和はさらに点差を広げる。21分、原口が左サイドからドリブルでPAへ進入。これは相手DFに止められたもののこぼれ球にいち早く反応したエジミウソンがDFに倒されてPKを獲得した。キッカーのポンテがPKを左隅へ決めて2-0。試合の流れを大きく引き寄せた。

 だが、山形は24分、左サイドで粘った宮崎のラストパスを古橋がニアサイドで詰めて1点差。この後もカウンターから宮沢や小林が決定的なクロスを放り込む場面もあり、攻めながらチャンスを生かせない浦和に追いすがる。
 浦和は33分にゴール前の競り合いでエスクデロが負傷退場するアクシデント。前半ロスタイムのビッグチャンスはエジミウソンの右足シュートがクロスバーを叩き、後半7分にDF2人を巧みにかわした原口の左足シュートも山形GK清水のビッグセーブにあうなど、重い空気が立ち込めた。

 だが、浦和は後半30分、エジミウソンのポストプレーから左サイドを駆け上がった細貝がGKの頭上を射抜く豪快な左足シュート。待望の3点目で勝利に大きく近づいた浦和は後半40分、4月12日の名古屋戦で負傷して以来欠場の続いていたFW田中達也を投入。直後には田中達が獲得したFKから闘莉王のシュートが相手オウンゴールを誘い、今季リーグ戦最多の4得点で約2ヵ月ぶりの白星を飾った。
 
(取材・文 吉田太郎)

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