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大分、5試合ぶり勝利。新加入の菊地も途中出場で貢献

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[9.13 J1第25節 大分2-1磐田 九石ド]

 大分トリニータが5試合ぶりに勝利をつかんだ。順位は最下位のままだが、勝ち点を13に伸ばし、17位の千葉に9差、残留圏内の15位・山形まで14差に縮めた。

 4連敗中は得点すら奪えない状態だったが、この日は前半11分にMF東慶悟が磐田DFのクリアミスを拾い、左足で豪快に先制弾を決めた。同36分に磐田FWイ・グノに同点弾を決められたが、ひるまなかった。後半12分にMF高橋大輔が左サイドからのクロスを磐田GK川口能活とDFが交錯する隙に、体ごと押し込み勝ち越し。8月1日のホーム・名古屋戦以来の勝ち点3を奪った。

 決勝弾を決めた高橋は試合後のインタビューで「何としても今日は勝ちたかったので、すごくうれしい。なかなかここ数試合、いえ、今年は自分らしいプレーができていなかった。もどかしい思いがあった。(この1勝を)新たなスタートとしてやっていきたい。残留へ向け思いは一つです。絶対、残留。それに向けて頑張りたい」と意気込みを語った。

 ポポヴィッチ監督も「みんながもっている力を出してくれた。選手がいい状況判断をして、攻撃的に積極的に戦ってくれたことが勝因です」と笑顔をのぞかせた。

 新加入のDF菊地直哉は後半26分から出場。古巣・磐田の攻撃を封じ、勝利に貢献した。

 磐田は勝てば9位浮上のチャンスだったが、3連敗。この日はイ・グノと前田遼一の2トップが孤立。前半36分に日本代表DF駒野友一のFKをイ・グノがゴールしたが、イ・グノ以外の攻撃陣は本来の力を発揮できずに終わった。柳下監督は「攻撃でミスが出た。いい形でチャンスを作れなかった」と肩を落としていた。

<写真>13日、ともにゴールを決めた大分の東(左)と高橋が喜びを分かち合う

(文 近藤安弘)

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