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浦和の兄貴分・興梠慎三は新加入タイ人MFをサポート「いいポテンシャルを持っている」

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FW興梠慎三とMFエカニット・パンヤ

[10.4 ACLグループJ第2節 浦和 6-0 ハノイ 埼玉]

 異国の兄貴分が優しさをのぞかせた。浦和レッズ初のタイ人MFエカニット・パンヤはデビュー戦で初ゴール。後半28分に一緒に途中出場したFW興梠慎三は「入る前におまえ決めてこいって言っていた。(ボールが来たら)全部おまえを見るからって。まさか点を決めてくるとは」と目を細めた。

 浦和は5-0で迎えた後半28分に興梠とエカニットを投入。興梠は最前線に、エカニットはトップ下気味にプレーをした。同40分、さっそくエカニットがゴールを決める。DF大畑歩夢が左サイドでボールを奪い、カウンターを仕掛ける。興梠を経て大畑がPA左からシュートを放ち、相手GKがはじいたボールはエカニットのもとへ。「ボールが来たときには無心で振りました」と冷静に加入後初得点を挙げた。

 興梠は笑顔でエカニットと喜びを分かち合っていた。試合後には、新米に点を取らせようとしていたことを明かす。「アシストしたかったですけど、全部あいつを探していたら自分がミスしちゃった」。興梠のお膳立てがなくても、エカニットは自らゴールを決めてみせた。

 百戦錬磨もタイ代表MFの力を認めている。興梠は「タイから日本に来る選手、チャナ(ティップ)とか札幌のスパチョークとか活躍する選手がいる中で、あいつもいいポテンシャルを持っている。チャンスがあれば絶対結果は残すだろうとおれは思っていた」とエカニットを評価。初得点に「決めてくれたことはすごくうれしい」と喜びを表した。

 浦和の2列目は負傷者を抱えながらも激しいポジション争いへ。興梠は「あいつはたぶんチャンスをもらえると思う」と予想する。「あいつが気持ちよくできるように。いい選手だから期待したいです」とサポートを約束していた。

(取材・文 石川祐介)
●ACL2023-24特設ページ
石川祐介
Text by 石川祐介

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