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ACL王者・浦和は6-0で今大会初白星も…酒井宏樹は冷静「GL6試合で1試合という気持ちを持たないといけない」

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DF酒井宏樹

[10.4 ACLグループJ第2節 浦和 6-0 ハノイ 埼玉]

 昨シーズンのACL王者の浦和レッズはグループリーグ第2節で今大会で初白星を挙げた。相手は本戦初出場のハノイFC(ベトナム)。6-0で快勝したものの、DF酒井宏樹は「簡単に見えて簡単じゃない試合」と振り返った。

 敵地での第1節は武漢三鎮(中国)に苦戦を強いられ、終了間際に追いついて2-2のドロー。前回王者は改めてアジアの戦いの厳しさを思い知っていた。

 第2節はホームの埼玉スタジアム2002で行われ、対するは初出場のハノイ。勝たなければいけない相手だからこそ、「難しい試合展開になる可能性はもちろんあった」と酒井も慎重に試合に入ったという。

 立ち上がりは失点リスクを抑えつつ、早急にゴールを狙う。すると前半9分に先制に成功。左CKからFWホセ・カンテがボレーを放ち、公式記録上ではオウンゴールとして得点が生まれた。これで選手たちの肩の荷も下り、リラックスして試合を運ぶ。同19分にFW高橋利樹がPKを誘発し、DFアレクサンダー・ショルツが決め切る。37分には高橋が個人技から3点目。後半にも3得点が入り、6-0で試合を終えた。

 東地区の5グループから勝ち上がれるのは、各組首位と2位のうち成績上位3チームの合計8チーム。浦和が所属するグループJは首位が連勝の浦項スティーラーズ(韓国)で、1勝1分の浦和は2位に位置している。快勝してもまだまだグループ突破の道のりは長い。

 酒井はグループリーグを「6試合で1試合という気持ちを持たないといけない」と表現する。最終的な順位決定には得失点差も大きく影響。今節の6-0というスコアは大きな意味を持ってくる。

「勝てば今日はいいというわけではない。あの6点を取ることが大事だったし、0で終わることが大事。6試合終わったときに僕らが1位をしっかり取ることが大事。2位かもしれないけど、別に何番でもいい。とにかく(東地区20チーム中)8番以内に入ることが大事なので、そこは現実的に狙っていきたい」。グループ突破の難しさを噛み締めながら、冷静に頂点までの道のりを見据えていた。

(取材・文 石川祐介)
●ACL2023-24特設ページ
石川祐介
Text by 石川祐介

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