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[MOM4368]岡山U-18MF末宗寛士郎(1年)_チームコンセプトを体現し、3分で出した最高の結果

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サポーターの前で先頭に立って踊って喜ぶ、決勝点を挙げたファジアーノ岡山U-18MF末宗寛士郎(1年)

[7.29 クラブユース選手権(U-18)大会準々決勝 岡山U-18 2-1 千葉U-18 前橋フB]

 決勝トーナメント1回戦までの4試合の中で、ファジアーノ岡山U-18MF末宗寛士郎がピッチに立ったのは2試合。それも、途中出場だった。そしてゴールも無かった1年生選手が、わずかな時間で大仕事をやってのけた。

「入る前に失点してしまって、残り3分くらいで僕が決めるしかないと思って行きました」。チームは1-0とリードして迎えた後半40+2分に失点。土壇場で同点に追い付かれると、直後の同40+3分に投入される。わずかな時間で結果を残そうという思いでピッチに入り、その思いを現実のものにした。

 後半40+5分、MF影山倖大(3年)のラストパスに反応して左足を振り抜く。相手DFに当たってコースが変わったボールがゴールマウスに吸い込まれ、劇的な決勝ゴールが生まれた。「僕もこのクラブユースで出場時間が少なかったので、3分で結果を出せて良かったです。ゴールだったりアシストだったり数字に残る部分にこだわろうと思っていました」。

 結果にこだわり、チームコンセプト通り、最後まで貪欲な姿勢を失わなかったことが決勝ゴールを生んだが、「チームが一つの試合で最後までやり抜くことを誰も忘れずにやったからこその結果だと思います」と周りの選手たちも誰一人諦めていなかったことにも感謝していた。

 準決勝のガンバ大阪ユース戦に向けては「一人一人がチームを信じてやっていけたら、チームは一歩一歩優勝に近づいていけると思います。自分はスタメンでもベンチでもチームが勝てるように準備して、もし出られたら結果でチームを勝たせたいと思います」と再び結果を残そうと意気込んでいる。

 目標とする選手は「ハーランド(マンチェスター・シティ、ノルウェー代表)です。ゴールに貪欲で最後まで決め切るところです」。プレミアリーグで輝くスター選手のように、大事なところで決め切る選手へと成長を目指す。

(取材・文 小林健志)

●【特設】第47回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

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