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[EURO]連覇に王手をかけたスペイン代表・デル・ボスケ監督「相手はどちらでも構わない」

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 PK戦で決着がついた死闘を振り返り、スペイン代表のビセンテ・デル・ボスケ監督は「ポルトガルの守備は素晴らしく、我々には選択肢がほとんどなかった」とUEFA.comの取材に応じ、相手を称賛した。

「ただし、延長に入ってからは状況が変わった。そしてPK戦では多くの運が味方してくれたと思う。ポルトガルを称賛したい。彼らは素晴らしい戦いを見せ、我々は運で決勝進出の権利を得たのだから」

 戦い方については、守備一辺倒になることだけは避けたかったと明かす。

「とにかく守り続けるような展開になるのは嫌だった。守るだけでなく、攻撃も仕掛けたかった。選手たちのおかげで、守備面が向上しているという手応えはある。それについては嬉しく思うし、更なる成功に向けた大きな力になるだろう」

 また、途中でMFシャビを交代させた理由を尋ねられると「プレーは悪くなかった」とゲームメーカーを擁護した。

「シャビのプレーは悪くはなかったよ。ただ疲れが見えた。彼を下げて、ペドロとヘスス・ナバスを起用することで、全体のスピードを上げたかったんだ。彼らはより攻撃的で、攻撃に厚みを加えてくれたと思っている。シャビは大会をとおして素晴らしいプレーをしてきた。それでも、選手交代をしてから多くのチャンスをつくれたと思っている。選手たちは経験を積んでいるし、延長での戦いぶりが成長を証明したと思っているよ」

 そして、PK戦での順番をどのように決めたかと聞かれた指揮官は、セスクが5番目を蹴りたがっていたことを明かした。

「5人のキッカー全員が最後を蹴りたいと申し出てきた。セスクは勝利を決めるキックを蹴りたいから5人目になりたいと言ってきた。彼だけでなく全員が蹴りたがっていたよ。セルヒオ・ラモスは、ルイ・パトリシオがすべてのPKでどちらかに飛ぶだろうと分かった上で、先日のPK戦の(アンドレア・)ピルロのように真ん中に蹴ることにしたようだ」

 決勝ではドイツ、もしくはイタリアと対戦する。どちらが相手になっても、試合は素晴らしいものになるとデル・ボスケ監督は語った。

「準決勝のもう1試合も強豪同士の対決で、どちらが勝ち進もうと決勝は名勝負になるはずだ。我々としては、相手はどちらでも構わない」

 R・マドリーを率いて2度のCL制覇を成し遂げ、2010年W杯も制した名監督は、さらなるトロフィーを勝ち取ることができるか。決勝は7月1日に行われる。

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