[早稲田スポーツ ゲキサカ版]
[10.27 関東大学リーグ戦1部 早稲田大0-2中央大 三ツ沢陸]

　現在、首位専大と勝ち点3差の3位につける早大は4位中大と対戦。上位に踏みとどまるために是が非でも勝利を収めたい一戦であったが、後半開始直後、そして試合終了間際と相手に効果的に得点を奪われ、0-2の敗戦。関東大学リーグ戦(リーグ戦)制覇に向けて、暗雲立ち込める結果となった。

以下コメント
●DF畑尾大翔主将(4年=F東京U-18)
―0-2の敗戦となりました。試合を振り返って
「リーグ戦も残り5試合となり、ひとつも落とせない試合がこれから続いていくという状況の中で1試合目をいきなり落としてしまったことは、悔しいの一言に尽きます」

―チームとして何が上手くいかなかったのでしょうか
「前半は自分たちがボールを保持できる時間帯もあったのですが、ボールを動かすことばかりに集中してしまったところがあります。個々人がもっとハードワークをして自分たちからアクションを起こしていくことで、ボール保持者と受け手が連動できたら良かったと思います」

―試合終盤には畑尾選手自身も前線に上がってパワープレーを仕掛けましたが、最後まで得点が奪えませんでした
「ゴールに対するエネルギーのようなものが、以前に比べると少なくなっていたのかなと思います。もっと自分たちの強みを出して得点を奪いに行かなければいけませんね」

―今後に向けて
「残り4試合は何が何でも勝たなければいけないですし、まずは目の前の一試合、すなわち筑波戦で必ず勝つという気持ちで一週間準備をしていきます!」

●MF島田譲(4年=鹿島ユース)
―きょうの試合を振り返って
「最初から最後まで自分たちのやりたいことは表現できたのですが、最後シュートを決めきるところとかで差が出たかなというのと、後半の立ち上がりの失点がものすごくもったいなかったかなということですね」

―最後のシュートやパスの部分で中大の守備を崩せませんでしたが、原因は
「シュートまでは結構いけてたと思うので、攻撃の形としては悪くなかったと思いますが、最後のところの精度だったり、最後スピードアップしたところでの質とかが課題かなと思います」

―中大の攻撃はいかがでしたか
「90分の長い時間は相手のやり方も分かっていましたし、自分たちの守備で相手にとって嫌な守備は出来ていましたが、危ないところをやられた訳ではないし、ビックチャンスも何度もあった訳ではないので、守備に関しては90分通して良く出来ていたと思います。ただ、後半立ち上がりの失点がマーク外した選手とかではなくて、チーム全体の雰囲気として問題があったのかなと思います」

―終盤はワセダも得点のチャンスがありましたが無得点でした
「それは個人の質だと思うので、今すぐどうこうなることでは無いですが、やはり東伏見でやるしかないと思います」

―これで優勝、インカレへ正念場が続きますが、次の筑波大戦に向けて
「可能性があるかぎり目標は変わらないということをさっき監督(古賀聡)もおっしゃっていたので、チーム全員で優勝するために何がなんでも残り全部勝つということだけを考えて、次の筑波大戦勝てるように切り替えていきたいと思います」

●FW富山貴光(4年=矢板中央高)
―試合の感想をお願いします
「優勝争いしていく中で、きょうの試合を落としてしまったことは痛いです。すぐに切り替えて、次の試合からは全部勝てるようにやっていきたいです」

―今季前期リーグ戦や総理大臣杯で苦しめられた中大が相手でした
「中大にはいつも苦しめられていて、大臣杯の時はやっとの思いで勝つことができましたが、きょうも厳しい試合になることは分かっていました。後半開始すぐに失点してしまい、一瞬の隙でやられてしまいもったいなかったと思います」

―CKから押し込まれるシーンもありました
「何度も危ないシーンがありましたが、松澤(香輝)が何度もスーパーセーブをしてくれました。前線の選手が決められなかったのが不甲斐ないです」

―中大の個々の選手のレベルはいかがでしたか
「個々のレベルが高く、そんな中でチームワークと言うか皆で助け合いながらやっていくのが自分たちの強みだと思っていましたが、相手の個人にやられ過ぎてしまったかと思います」

―攻撃のバリエーションはいかがですか
「そこまで悪くはないと思うので、あとは決めるだけです。決め切れるように練習していきたいです」

―次節は前期黒星を喫した(第3節、0-2)筑波大が相手です
「筑波大は前線に良い選手がいますし、まずは守備を0点におさえて、1点でも多く取って勝ちたいです」

●DF三竿雄斗(3年=東京Vユース)
―きょうの試合を振り返っていかがですか
「前半は自分たちの攻撃ができていて、ピンチもCKで1本あったくらいだったので良い形で(試合を)進められていたんですけど、後半の立ち上がりに失点してしまって。その失点がすべてかなと思います」

―前期も中大には敗戦してしまいましたが(第6節●1-2)、中大と戦う上での難しさは何ですか
相手の布陣は基本4-3-3で、サイドで数的優位が作れる場面が多いので自分自身としてはやりやすいんですけど、やっぱり相手の中盤だったり前線の選手はタレントが揃っていて技術も高いので、守備の面からしたらやりにくいというのはあります。逆に攻撃の面ではやりにくさというのは感じないですね」

―先制されてから時間は十分にありましたが点を決め切れなかった点についてはどうですか
「チャンスは何回かあったので決めていれば展開は変わったと思います。自分自身も何回かチャンスを作る場面があったんですけど、最後の精度の部分が低かったのが得点につながらなかった原因かなと思います」

―攻撃への参加が多く見られましたが、最近のご自身の調子はどうですか
「後期の最初の2試合ぐらいは体が重くて動きずらかったんですけど、最近は体もきれてますし調子は良いのできょうもバンバンいけたかなと思います」

―次の筑波大戦に向けて意気込みをお願いします
「優勝するためにはこれ以上負けられないのでまた一週間気を引き締めてしっかり準備をして、残り4試合全部勝てるように頑張っていきます」

●GK松澤香輝(2年=流通経済大柏高)
―0-2で敗れてしまいました。感想を教えてください
「(関東大学リーグ戦)優勝をめざしている中で、上位対決で勝てなかったということは、非常に悔しいです」

―前半終了時の感触としてはいかがでしたか
「前半、相手に攻められるということは分かっていたので、その中で粘り強く守って、ゼロに抑えられたことはよかったと思います」

―後半立ち上がりに失点してしまいました
「ニアに入られてそこについていけていませんでした。今までクロスの対応が課題になっていたので、そこで突ききれなかったことが失点の要因です。サイドを突破されてクロスも上げられているので、そこは上げさせちゃいけない部分でした。立ち上がりの失点だったのでそこは背負わなきゃいけないなと思います」

―2失点目についてはいかがですか
「2失点目は最後政幸(奥山)が守ったと思ったのですが、ボールがたまたま相手のほうに転がって、自分が対応できなかったっていうのもありました。最後の失点はなくさなきゃいけないなと思います」

―収穫はありましたか
「ないです」

―今後の課題を教えてください
「ビハインドになったあとに同点にする力だったり決定力という部分は本当に改善していかなきゃいけない部分ですし、負け試合を引き分けにできるとか、引き分けの試合を勝ち試合にできる力がチームとして必要だと思うので、そういった力をつけて、来週勝てるようにがんばりたいです」

[写真]ドリブルで駆け上がる三竿

(取材・文　早稲田スポーツ　川上大志、写真　千歩まゆあ、久保沙織)