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[早スポ]中大に敗れ、優勝争いに黄信号

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[早稲田スポーツ ゲキサカ版]
[10.27 関東大学リーグ戦1部 早稲田大0-2中央大 三ツ沢陸]

 現在、首位専大と勝ち点3差の3位につける早大は4位中大と対戦。上位に踏みとどまるために是が非でも勝利を収めたい一戦であったが、後半開始直後、そして試合終了間際と相手に効果的に得点を奪われ、0-2の敗戦。関東大学リーグ戦(リーグ戦)制覇に向けて、暗雲立ち込める結果となった。

前半開始直後から、相手の迫力ある攻撃の前に押し込まれる場面が続く早大。GK松澤香輝(2年=流通経済大柏高)を中心に懸命に跳ね返すものの、そこから生まれるCKでも立て続けに決定機を作られてしまう。いざボールを奪っても、「繋ぐことばかりに集中してしまった」(DF畑尾大翔主将)と振り返るように、攻撃をシュートまで結びつけることができない。結局、両チームともに得点は奪えないまま前半を折り返した。

 迎えた後半。前半の問題点を改善し主導権を握りたい早大であったが、いきなり出鼻を挫かれる。2分、左サイドからのクロスを頭で叩き込まれ0-1。先制点を奪われ、攻めるしかなくなった早大は、13分、MF野村良平(4年=流通経済大柏高)の右CKをFW富山貴光(4年=矢板中央高)がダイレクトボレー。25分にもCKの流れからDFを三竿雄斗(3年=東京東京Vユース)がダイビングヘッド。しかしいずれもゴールには至らず、1点ビハインドのまま試合は終盤へ。最後は畑尾主将を前線に上げたパワープレーを試みるも得点は奪えず。逆に、終了間際の90分にはカウンターから追加点を奪われて万事休す。0-2で試合終了となった。  

 試合後の応援席へのあいさつ。そこにはこらえきれず涙を流す選手の姿もあった。それは、絶対に落とせない重要な試合であるということを自覚し、並々ならぬ決意でこの一戦に臨んだことの裏返しでもあるだろう。リーグ戦も残すはわずかに4試合。全日本大学選手権出場権獲得、そして悲願のリーグ制覇に向け、早大イレブンはいよいよ正念場を迎える。

[写真]前線へボールを送る奥山

(取材・文 早稲田スポーツ 川上大志、写真 千歩まゆあ、久保沙織)

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