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大分と2-2ドロー、浦和17年ぶりの開幕3連勝ならず

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[3.16 J1第3節 大分2-2浦和 大銀ド]

 J1は16日、第3節を行い、4シーズンぶりのJ1勝利を目指す大分トリニータがホームに96年以来17年ぶりの開幕3連勝を狙う浦和レッズを迎え撃った一戦は2-2で引き分けた。

 試合は立ち上がり、ホームの大分が連続ゴールを奪う。3分、右サイドから押し込んだ大分はMF西弘則が落としたボールをMF木村祐志がアーリークロス。ファーサイドから上手く抜けだしたFW高松大樹のヘディングシュートはクロスバーを叩いたものの、跳ね返りに詰めていたMF丸谷拓也が右足で押し込んで先制した。

 丸谷が決めたJ初ゴールで勢いに乗った大分は、さらに5分にも敵陣PAで浦和にプレッシャーをかけると、左中間で丸谷がDFのボールを背後から上手くつつく。これを拾った高松が左足シュートをゴール右隅へねじ込んで2-0とした。これで目が覚めたか、浦和は直後に1点を返す。8分だ。自陣右サイドのDF森脇良太が前線へフィードを送ると、クリアしきれなかったDFと入れ替わったMF原口元気が、GKを左側からかわして左足で追撃ゴールを押し込んだ。

 このあとはボールを支配する浦和の攻撃をブロックをつくった大分が凌ぐ展開に。12分にはMF梅崎司の強烈な右足シュートがゴールを捉え、15分には左中間からDF槙野智章の放った右足FKがゴールを襲う。FW興梠慎三やMF柏木陽介がDF間でボール受けながら、森脇、槙野の3バックの両ワイドも果敢に攻撃参加するなど浦和は大分に圧力をかけていった。

 対する大分は多くの時間で浦和にボールキープされたが、左右へ振られても、上手く各選手がスライドし、穴をつくらない。それでも浦和は41分、柏木のループパスからボールを胸でコントロールした槙野がクロスバー直撃の左足シュート。そして42分に鮮やかなゴールで同点に追いついた。浦和は敵陣中央、左サイドから柏木がスルーパス。抜け出した左MF宇賀神友弥が落ち着いて中央へ折り返すと、スルーした原口の背後から走りこんだMF阿部勇樹が右足でゴールへ流し込んだ。

 後半、2009年11月の千葉戦以来となるJ1勝利へ向けて再び前に出る大分。後半12分には高松の左クロスがファーサイドへ流れ、MF松本怜がフリーで走りこむが右足シュートはゴール右へ外れた。24分にも縦パスに反応した高松がGKの頭上を狙ったヘディングシュートを放つも得点することができない。

 対する浦和も18分に左CKから中央でフリーの興梠が左足で合わせるがGKがキャッチ。28分には左オープンスペースを突いた宇賀神のラストパスから興梠が絶好の得点機を迎えるが、左足シュートはクロスバー上方へ外れてしまう。

 後半14分にMF平川忠亮、36分にMFマルシオ・リシャルデスとFW阪野豊史を投入した浦和は終盤、ほとんどの時間を敵陣で過ごしていたもののの、阿部の決定的なシュートを阻むなどGK丹野研太中心に粘る大分から勝ち越しゴールを奪うことができず。17年ぶりの開幕3連勝を果たすことはできなかった。

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