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Jリーグ20周年、初代チェアマンの川淵氏「これだけの発展は夢にも思わなかった」

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 Jリーグは17日、都内でJリーグ20周年パーティーを開催し、川淵三郎氏(チェアマン就任期間1991年11月1日~2002年7月23日)、鈴木昌氏(2002年7月23日~2006年7月20日)、鬼武健二氏(2006年7月20日~2010年7月20日)、大東和美氏(2010年7月20日~)の歴代チェアマンが記者会見を行った。

 5月15日で20周年を迎えたJリーグ。初代チェアマンで、日本サッカー協会最高顧問の川淵氏は「正直、Jリーグが20年後にこれだけ発展しているとは夢にも思っていなかった」と、93年のJリーグ開幕当時を振り返った。

「(チェアマン就任時に)20年後のことは考えてなくて、10年後にたぶん16チームぐらいにはなるだろうというぐらいの考えだった」。そう明かしたうえで「(Jリーグの理念である)『地域に根ざす』という言葉がこれだけ日本中に浸透し、理解されているということだけで大成功だと思う」と感慨深げに語った。

 元鹿島社長で、02年7月から川淵氏の後を継いで2代目チェアマンを務めた鈴木氏は、Jリーグ開幕当時に鹿島の選手だったジーコとのエピソードを披露。「ジーコに『ブラジルとどれぐらいの差があるか』を聞いたら、『20年ぐらいかな』と言われた。今、ブラジルと同じになったかは別として、当時はブラジルと対戦して、勝つなんてことは考えられなかった。20年経って、いくらかは近づいたのかなと思う」と懐かしそうに振り返った。

 記者会見では、チェアマン就任期間で最も印象に残っている試合を聞かれ、川淵氏は「一つの試合に特定することはできないが、(93年5月15日の)開幕戦で選手のあれほど上気した顔というのは見たことがなくて、それは印象深く残っている」と語っていた。

<写真>記者会見を行った歴代チェアマン。右から鈴木昌氏、川淵三郎氏、大東和美氏、鬼武健二氏

(取材・文 西山紘平)

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