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過密日程の中でも8戦無敗で勝ち進む柏、「ACLは“ご褒美”」

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[5.22 ACL決勝T1回戦第2戦 柏3-2全北現代 柏]

 2点リードで迎えるホームの第2戦。柏レイソルは、精神的に余裕を持って試合に臨んだ。立ち上がりの10分程度はやや柏のペースだったが、その後は全北現代(韓国)の猛攻を浴び続けた。10分の間に全北に与えた決定機は4回。最初の2回はGK菅野孝憲とDF鈴木大輔に助けられ、3回目はオフサイドの判定に救われた。何とか失点を防いでいた柏だったが、前半21分のFKの場面では、オウンゴールという不運なカタチではあるが、先制点を献上してしまった。

「前半はスピリットが足らなかった。ACLを勝つための気持ちが出ていなかった」。柏のネルシーニョ監督は防戦一方になってしまった理由をそう振り返った。

 柏は過密日程による疲労からか、出足が悪くセカンドボールを拾うことができない。球際ではフィジカルで韓国の選手に競り負けるシーンが目立ち、FWクレオら前線の選手にもボールがおさまらない。一気に全北ペースになるかと思われたところで、柏の指揮官は、右の攻撃的MFで先発していたFW工藤壮人をFWに上げ、システムを4-5-1から4-4-2へとシフトする。

 すると、前がかりになっていた全北に対して、柏は得意のカウンターで応酬。全北に傾きかけた流れを徐々に引き戻した。「前半の終盤からプレーに気迫がこもり始めて、後半も気持ちを出すことができた」というネルシーニョ監督の言葉どおり、目に見えてプレーがよくなった柏は、前半終了間際に同点、後半開始早々に逆転をし、持ち前の勝負強さを発揮した。

 これで柏のACL戦績は6勝2分けの負けなし。昨年は惜しくも敗れたベスト16の壁を突破した。「ベスト8進出を心から喜んでいる。選手に感謝したい」。試合後の会見で、ネルシーニョ監督は安堵の表情を見せた。

 視察に訪れた原博実技術委員長も協力を惜しまない様子だ。「(柏が勝ち進むことで)日本のサッカーのレベルが上がる。Jリーグ、日本サッカー協会みんなでサポートしたい」。

 主将のMF大谷秀和は言う。「『ACLは大変ではない。結果を出したチームの“ご褒美”だ』と監督に言われている」。優勝という“最高のご褒美”を手にすることができるのかーー。3か月後の8月21日、柏のアジアへの挑戦は再開される。

(取材・文 奥山典幸)
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