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6/9 A代表練習後のコメント

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 日本代表は9日、W杯最終予選のイラク戦(11日)に向けて、試合が行われるカタールのドーハで練習を行った。

以下、練習後の選手コメント

●FWハーフナー・マイク(フィテッセ)
―イラクの映像は見た?
「そうですね。ここに来る前に」
―どんな感想でしたか?
「相手は技術があるし、一発もあるので警戒をしたいです」
―中東のチームはボールウォッチャーになりやすいが?
「セットプレーのときとか、クロスのときのマークとか、結構、外れているので狙っていきたいと思います」
―昨日とはトップ下のメンバーが変わっていたが?
「でも、まだ練習で、試合のメンバーに選ばれたわけではないので。アピールしていきたいです」
―トップ下の香川選手と中村選手ではタイプが違うが?
「2列目の選手が、しっかりと前を向けるように、体を張って頑張りたいと思います」
―状態は上がっている?
「そうですね。コンディションは上がっています」
―W杯が決まって、次の試合のテーマは?
「結果を残していくしかないと思っています。ここからW杯前まで一番成長した選手が残ると思うので、そこにしっかり名を連ねられるように、入れるように、毎日がアピールです」
―そのためにやることは?
「やっぱりボールを失わないことと、結果を出すことですね。まずは前線でしっかり攻撃の起点になって、ゴール前でどれだけボールに絡めるか。そういうところの精度をどんどん高めていきたいと思います」

●DF内田篤人(シャルケ)
「オレ、思うんだけどさ…こんなに(メディア)要る(笑)? 海外ってあんまり記者がいない。シャルケでも日本人がすごく多いから、こんなに要るのかなって。みんな会社が違うんですね。一つの会社から、一人ずつってことですね。今日、話すことないんでしょ?」
―イラク戦はどのような位置づけでいますか?
「チームには流れがあるんで。ここまでやってきた中で、チームが勝ってきた良い流れを止めちゃうと、またコンフェデにも響くと思う。っていうのもあるし、代表の試合をやるのに負けたくない。イラクって、まだ(W杯出場の)チャンスあるの? 勝ったら行ける?」
―勝ち抜くには2連勝が必要な状況です。
「(無言でうなずく)」
―最近、日本代表が勝てていないことは気になる?
「そうですけど、良いチームと(試合を)やれば、勝ちも少なくなる。そういうチームにも勝っていかなければいけないんだけど。今までは、アジアでの試合が多かったし、すごく良いチームと対戦してきたわけではないので、普通かなといえば、普通かなと」
―相手の情報とかは?
「一応、確認はしました。普通、いつもどおりですね」
―若い選手も結構いる?
「監督が代わったんですよね? 新しい選手も何人かいるみたいですし」
―気を付けなければいけないところは?
「この前(オーストラリア戦)はセットプレーではやられませんでしたが、やっぱりセットプレー、カウンターじゃないですか。そこの対応だと思います」
―チームとして抱えている課題にどう取り組むか?
「まぁ、そうですね。ズルズルやられたまんま、セットプレーとかカウンターでいくと、コンフェデでも相手が分析して、それをやれば勝てるんじゃないかと分析してやってくると思うので、そこは隠さないととは思います。まぁ、ずっと前から日本の失点の形を調べれば分かるんでしょうけどね」
―昨日、今日と本田選手と練習後に話していたが?
「いや、あんまり足のことに関しては聞いていないですね。本田さんの足の状態は、本人に聞いてもらった方がいいですね」
―内田選手から、外からチームを見ている本田選手に印象を聞いた?
「いやいや、全然。サッカーとは関係のない話ですね。僕はサッカーの話は、あんまりしないんで(笑)」

●MF中村憲剛(川崎F)
―環境には慣れた?
「練習の時間になると、ちょっと涼しいかな。日が暮れてくると涼しくなりますけど、日が差しているときは暑いですよね。でも、仕方がないですよね。こればかりは。相手も一緒だし」
―イラクに対して、どういうことを意識する?
「日本にとっては消化試合ですが、イラクにとってはすごく大事な試合。でも、日本代表も本番まで一試合も無駄にできないから、いつも通りというか。チームの狙いはみんな理解していますし、そこでいかにしっかりプレーするかだと思います」
―前回出場したカナダ戦でフィットしていたが、そこから不遇だが?
「やめてくださいよ、そんな(苦笑)。それはね、監督が決めることだし。カナダ戦のときのように本当にポンと出されて、しっかりやれることをアピールしないといけない立場だから。それは今も変わらない。『いつ出番が来ても』というのは、いつも言っていますが、本当にそういうこと。いつチャンスがあるか分からないし、今までチャンスをつかんで残っている人もいるし、つかめなくて今は呼ばれない人もいる。そういうのはいつ降って来るかわからないので、いつでもやれるように頭も体も心も準備しないといけない。それが代表だと思います。そういう意味では、出ないときもそうですし。まぁ、納得はしていないですよ。でも、それは監督の判断、ザックさんの判断することだから仕方がない。だから、ザックさんがいつでも使えるように、自分としては準備しないといけないと、常々思っています」

●FW岡崎慎司(シュツットガルト)
―W杯出場を決めて臨む試合、メンタル面の保ち方は?
「全然、難しくなくて、今はとにかく上のサッカーを目指しているので、これが消化試合だと思わないし、コンフェデ杯に向けて本当に良い戦いができなきゃいけないと思っています。また代表の試合である以上、勝たなければいけないので、いつも通りの大事な試合だと思っています」
―クラブで試合に出られない時期もあったが、コンディションは?
「試合に出て上げていきたいというか…。そうですね。もっと上げていきたいですね」
―チームとして取り組みたいことは?
「自分の見解ですが、お互いが自分たちの良いところを引き出すこともそうだし、逆にみんなが自分の力を出して行って、それを共有し、お互いに出し合えるような。それを出すために誰かが助けるのではなくて、お互いがどうやったら出せるかを考えながら、試合の中でチャレンジしていく。たとえば自分が欲しいタイミングでボールが来なかったら要求するとか。そういう一つひとつの場面での要求が高いものになっていけば、自分たちはもっと上にいけると思います。みんなの良さは違うと思うので、その良さをもっと世界レベルに引き上げていく。総合的なレベルは上げられると思うんですが、世界で戦う上で自分の武器が、どこまで上げられるかが戦う上で必要になってくると思うので。そういう部分をお互いが出すために、試合が必要だと思う。ガンガン出し合って、コンビネーションが合わなくても、それを合わせるというより、勝手に合っていくのが理想。上に行けばいくほど、みんなが合わせているかといえば、そうではなくて、やっぱり勝手に合っていく感じだと思うし、コミュニケーションがなくても要求とか、試合の中で勝手に『今はあそこだったな』となると思う。高い位置に今は目標を設定しているので」
―もっともっと要求をしていく?
「そうですね。試合中とか、練習中とか、もっとああしてほしい、こうしてほしいを伝えれば、自分も特徴を出していけると思う。人によって苦手な部分もあるけれど、良い部分は飛び抜けた部分があるわけで、そこで勝負できるのがいい。そこは出し合っていくことが必要。出さないと分からないので、試合で出していく、みんなが自分のレベルアップをしていくことですね。みんな口にしていくこと」
―具体的にこういうプレーを増やしたいのは?
「個人的には走りの質です。特に今までは足下を向上しないといけないと思っていたのですが、それよりも自分の武器はスペースに出ていく動きだと思ったので。例えばダイアゴナルで崩せないなら、逆のダイアゴナルで崩しに行くとか。いろんなダイアゴナルのパターンを身につければもっとスムーズにボールを受けられるだろうし。まだまだタイミングが早くなりすぎていることもあるし、そういう意味では、やっぱり自分の何回もランニングするところは利いてくると思うので、その後はどのタイミングで、とか。一回引いてから裏へ抜けるとか。そういうことをガンガン試していって、自分の形になったときはシュートまで必ず持って行く。今までドリブルとか、自分にないモノを身に付けることを感じていました。もちろんそれも大事ですし、やっていかなければいけませんが、もっと世界で通用するためには、走りを生かして、何回も動き直して、抜けて出て来たボールをシュートにつなげる。それを決めていく。センタリングに対しても、(前田)遼一さんとかマイク(・ハーフナー)とかと話し合って、クロスして合わせていく。要求という部分では、オーストラリア戦でも(本田)圭佑とかにも言ったんですけど、自分の欲しいタイミングもあるからそこで出してほしいと言ったのですが、そうやって言わないと分からない部分もある。逆に周りの選手も自分に言ってくれるから、そういうのは大事になると思います。チャレンジするボールを出してもらえないと、チャレンジはできないので。例えば、そこは取られると思ってもギリギリのところにボールを出すとか。ミスはもちろん出してはいけないけど、それがチャレンジのボールであれば、良いと思うし。守りに入ったら、このチームは終わりだと思う。特に勝たなければいけない試合ほど、守りに入ってはダメかなっていうところはあるので。そういうところで、特にプレッシャーがかかる試合がコンフェデでは続くと思うので、そういうところでも自分の良さを出せるようにしていきたいと思います」

●MF香川真司(マンチェスター・U)
―W杯出場権を得たうえでの最終戦、難しい試合だが?
「最終的にはメンタルが重要になることは痛感しています。コンフェデ、コンフェデといわれていますが、本当にこの試合にこだわりたい。集中して、チームとしてもオーストラリア戦で納得いかない選手もいると思うし、選手はいろいろな想いがある。それを出していきたいし、そのために自分も準備をしています」
―イラクでのドーハ戦は、ドーハの悲劇が連想させるが?
「ドーハでは何回も試合をしているから…。日本サッカーの歴史ということでは、忘れてはいけない場所ということを分かっています。それから僕らは新しい歴史をつくっていかないといけない。そのためにも過去を振り返るよりも、未来を見て。もちろん忘れてはいけない場所ですが、未来に向かっているから、それに向かってやるだけだと思います」
―長友選手はカズ選手と連絡を取ったそうだが?
「別に僕は特に連絡はしていないですよ」
―メッシに近づきたいという思いは、オーストラリア戦後に一層強くなった?
「メッシですか? そんな次元で僕はまだ語れる結果を残していないので、あれですけど。サッカー選手だったら、ああいう選手になることは誰もが目標にしていると思いますし、少しでも近づけるように、ましてヨーロッパのトップクラブでやっているんですから、そういう刺激は少なからず常に受けています。そのためには自分次第だと思いますし、まだまだだと思うので頑張ります」

(取材・文 河合拓)

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