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柏が2戦連続の逆転勝利、クレオの2発で鹿島を下す

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[7.13 J1第16節 柏2-1鹿島 国立]

 柏レイソルはFWクレオの2得点で鹿島アントラーズに2-1の逆転勝利をおさめ、今季2度目の連勝を飾った。鹿島は痛恨の逆転負けで前節・清水戦(3-1)に続く連勝を逃し、2試合ぶりの黒星となった。

 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督が視察した一戦。前半26分には代表復帰を目指す柏のFW工藤壮人に絶好機があった。柏はカウンターからDF橋本和が左クロス。ファーサイドで工藤が完全にフリーになったが、ヘディングシュートは至近距離でGK曽ヶ端準のビッグセーブに阻まれた。

 先制したのは鹿島だった。前半42分、MF遠藤康の右クロスのセカンドボールをDF中田浩二が体を投げ出しながら左足でつなぎ、FWダヴィが頭で押し込んだ。序盤から試合を優位に進めていた鹿島がリードを奪い、前半は1-0で終了。前半のシュート数は鹿島の5本に対し、柏は工藤の1本だけだった。

 後半立ち上がりにも鹿島に絶好の追加点のチャンスが訪れる。カウンターからMFジュニーニョが左サイドを駆け上がり、ゴール前にグラウンダーのクロス。ダヴィのシュートは空振りとなったが、背後に詰めていたFW大迫勇也の足元にボールが流れる。しかし、右足のシュートはまさかのキックミス。大きく枠を外してしまい、決定機を逃してしまった。

 すると我慢強く耐えていた柏が徐々に流れを引き寄せる。後半22分、右クロスが逆サイドまで流れ、工藤がマイナスに戻したボールをMF大谷秀和が左足でシュート。これをゴール前のクレオが右足でコースを変え、ゴールに流し込んだ。

 同点に追いつかれた鹿島は後半28分、ジュニーニョの左クロスに大迫が飛び込むが、わずかに届かず。そのまま1-1で終了かと思われた後半ロスタイム、柏は途中出場のMF太田徹郎の右クロスをファーサイドのMF田中順也が頭で折り返し、クレオがヘディングでゴールに押し込んだ。

 劇的な決勝点で2-1。柏は前節・湘南戦(2-1)に続く2試合連続の逆転勝利で2連勝を飾り、クレオは「すべてがうまくいってよかった。リードされていたけど、必死に最後まで走って、こういう結果になってよかった」と、うだるような暑さの中、勝ち取った勝利に大量の汗も気持ちよさそうに拭っていた。

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