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未勝利対決は神戸に軍配、先制点のFW松村「恩返ししたかった」

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[4.21 ナビスコ杯第4節 神戸3-2鳥栖 ノエスタ]

 ナビスコ杯は16日、グループリーグ第4節を行い、ノエビアスタジアム神戸ではヴィッセル神戸サガン鳥栖をホームに迎えた。ともに2試合消化時点で未勝利の両チームの対戦は、前半42分にFW松村亮のゴールで先制した神戸が、後半9分にFWマルキーニョスの追加点でリードを広げる。後半44分にFW播戸竜二に1点を返され、後半アディショナルタイムに1点を取り合う激しい展開となったが、3-2で逃げ切った神戸がグループリーグ初勝利を挙げた。

 いきなりチャンスを作ったのはホームの神戸だった。前半2分、FW松村亮、FWマルキーニョス、MF小川慶治朗とつなげたボールから最後は松村が強烈なシュートを放ってゴールを脅かす。ここまで2戦無得点の神戸がこの試合のファーストシュートを放ち、主導権を握ろうと試みる。

 序盤は押し込まれる時間帯が続いた鳥栖だったが、徐々に相手陣内へボールを運ぶ回数を増やす。前半13分にはMF水沼宏太のパスからMF早坂良太がゴール前でチャンスを迎えるも、シュートは枠を外れた。

 その後も互いにPA内までボールを運んでシュートまで持ち込む場面もあったが、相手の粘り強い守備に遭いゴールは生まれない。しかし、スコアレスのまま折り返すと思われた前半42分に神戸が試合を動かす。前線に走り込んだ松村がマルキーニョスからパスを呼び込むと、右足でシュート。ボールは相手DFに当たってコースが変わるとゴールネットに吸い込まれ、神戸にとってグループリーグ初得点となる貴重な先制点が生まれた。

 さらに後半9分に思わぬ形から神戸がチャンスを得る。DF呂成海のバックパスをGK林彰洋がキャッチしたとして、PA内で間接FKを獲得。MF森岡亮太がチョンと触ったボールをマルキーニョスが豪快に蹴り込んで、リードを2点差に広げた。

 しかし後半13分にマルキーニョス、後半27分にはGK山本海人が負傷交代というアクシデントに見舞われ、試合終了間際の後半44分には途中出場のFW播戸竜二に1点を返されてしまう。後半アディショナルタイムに森岡が決めて突き放したものの、再び播戸にネットを揺らされて1点差に詰め寄られる。しかし、神戸は辛うじて逃げ切ってグループリーグ初白星を獲得した。

 今季ナビスコ杯チーム初得点となる先制点を決めた松村は「しばらくスタメンで出てなかったので、ゴールで(安達亮)監督に恩返ししたかった。気持ちで流し込めたと思います。ホームでメッチャ久し振りに決められたので気持ち良かったです。これからも負けられない試合が続きますが、残り全部勝って決勝トーナメントを目指します」と力強く語った。


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