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初選出4人が代表デビューも…アギーレジャパン初陣はウルグアイに0-2完敗

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[9.5 キリンチャレンジ杯 日本0-2ウルグアイ 札幌ド]

 日本代表は5日、札幌ドームでウルグアイ代表と対戦し、0-2で敗れた。ハビエル・アギーレ監督の初陣は前半34分にミスから先制点を許すと、後半25分にも2失点目。ブラジルW杯ベスト16のウルグアイに完敗を喫し、アギーレジャパンは黒星スタートとなった。

 日本代表初選出のFW皆川佑介、DF坂井達弥が先発でA代表デビュー。システムは4-3-3で、中盤のアンカーにDF森重真人を起用し、インサイドハーフにMF細貝萌とMF田中順也が入った。ゲームキャプテンはFW本田圭佑。3トップは右から本田、皆川、FW岡崎慎司と並んだ。
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 マイボール時にはアンカーの森重が最終ラインに近づき、DF吉田麻也、坂井の両CBとともにビルドアップに参加。前半5分には本田のくさびのパスを皆川がワンタッチで落とし、田中から岡崎へつないで岡崎がフィニッシュまで持ち込んだ。同17分、左サイドで粘った岡崎が縦に突破し、ゴール前にクロス。皆川がフリーでヘディングシュートを放ったが、クロスバーの上に外れた。

 決定機を逃すと、その後はなかなか攻撃の形をつくれず、前線にもボールが入らない。前半27分、田中が左足ミドルを狙うが、攻撃は単発。その後はシュートも打てない時間が続いた。

 すると前半34分、痛恨のミスから先制点を決められた。DF酒井宏樹からバックパスを受けた坂井がトラップミス。FWエディンソン・カバーニが奪ってMFニコラス・ロデイロ、FWディエゴ・ロランとつなぎ、ロランのラストパスに走り込んだカバーニが右足で流し込んだ。

 1点ビハインドで前半を折り返した日本だが、ハーフタイムでの選手交代はなし。後半5分には本田がゴール正面でFKを獲得し、自ら直接左足で狙ったが、壁を直撃した。ウルグアイの堅い守備の前になかなかチャンスをつくれない日本。アギーレ監督は後半13分、最初の交代カードを切り、皆川に代えて代表初選出のFW武藤嘉紀をピッチに送った。A代表デビューとなる武藤は左ウイングに入り、岡崎がセンターフォワードの位置に回った。

 しかし、流れは変わらない。日本は後半20分過ぎに4-4-2にシステムを変更。森重と細貝のダブルボランチ、武藤が右サイド、田中が左サイドに開き、本田と岡崎が前線で2トップを組んだ。ところが、直後の後半25分、ウルグアイは右クロスのこぼれ球をロデイロがシュート。一度はGK川島永嗣が弾いたが、途中出場のFWアベル・エルナンデスに押し込まれ、2失点目を喫した。

 2点を追う日本は後半31分、田中に代えてFW柿谷曜一朗を投入。柿谷はそのまま2列目の左サイドに入った。後半42分には酒井宏に代わってDF酒井高徳がピッチに入る。同43分、武藤の強烈な左足ミドルが左ポストを直撃する場面もあったが、1点が取れない。同44分には負傷でピッチを離れていた森重に代わってMF森岡亮太が入り、A代表デビューを果たした。

 試合はそのままタイムアップを迎え、アギーレジャパン初陣はウルグアイに0-2の完敗。日本代表監督の初陣での黒星は加茂周元監督以来となった。

(取材・文 西山紘平)

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