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[MOM329]関西学院大MF森俊介(2年)_J1神戸も苦しめた勝負強さ発揮

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.16 大学選手権準々決勝 仙台大0-1関学大 BMWス]

 関西学院大MF森俊介(2年=東山高)は今大会初先発に燃えていた。すると前半14分、いきなりチャンスはやってくる。MF小林成豪(3年=神戸U-18)からのパスを受けると、得意のドリブルを開始。「徳永裕大(2年=G大阪ユース)が相手を引き付けてくれた。中にスペースが出来たので、思い切ってシュートを打ちました」。左足を振り抜くと、ゴールネットが揺れる。「狙ってました」。試合後は、弾けんばかりの笑顔を見せた。

 森は大舞台での勝負強さを持っている。1年生で臨んだ昨年度大会の1回戦、場所は同じBMWスタジアムでの広島修道大戦に途中出場した森は、勝利を決定づけるダメ押し点を奪った。さらに印象的なのは今年7月12日に行ったヴィッセル神戸との天皇杯2回戦。先発出場した森は後半38分に神戸にトドメを刺す追加点を奪った。「あの時は全日本(選抜)に行っている選手が3人いないにも関わらず、チーム全体で勝てた」。ゴールに関しては「ごっつぁん」だったが、個人としても「ドリブルは通用した」と手ごたえを感じることができた。

 今季のリーグ戦の出場は7試合にとどまるなど、不本意なシーズンを過ごした。だからこそ、今年最後の大会、インカレにぶつける思いがある。「チームのために貢献しようと思っていた。こういった形で貢献出来てよかった。(これまでのベンチスタート)は悔しかったので」。独特のリズムを持つスピードキングは、見せる笑顔とは裏腹に、熱い思いを胸にたぎらせていた。

(取材・文 児玉幸洋)
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