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[練習試合]日本高校選抜候補はDF大野が連続シュートブロックで会場沸かす

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[2.9 練習試合 日本高校選抜候補 4-3 駒澤大 時之栖Bグラウンド]

 この日、日本高校選抜候補の中で最も守備で会場を沸かせたのがDF大野佑哉(山梨学院高3年)だった。2本目に右SBとして出場したDFは17分にPAで決定的なシュートをブロックすると、ここから2本、3本と連続して決定的なシュートを阻止。特に右サイドからDFの背後へ飛び出した相手選手にGKが対応した19分のシーンでは完全に守りが崩されていたが、押し込むだけという相手のシュートを大野が身体に当ててボールはゴール外へ弾かれた。

「シュートブロックは持ち味のひとつ」という大野が連続して見せたビッグプレー。いつ失点してもおかしくないような状態だった日本高校選抜が立て続けに決定機を阻止したこと、また大野が一人で連続してシュートをブロックしたこともあってか、会場内には「オー」という声、そしてどよめきが起きていた。その大野は本来のポジションであるCBでも好守を連発。そして5本目の18分にはFW小林颯(四日市中央工高2年)の左クロスから得意のヘディングで同点ゴールを決め、攻守で大仕事をしてのけた。

 山梨学院は全国高校選手権3回戦で敗退し、目標の日本一を達成することができなかった。だが、大野はチームメートのCB渡辺剛、MF伊藤大祐とともに高校選抜候補入り。ベスト16敗退チームからの選出という高い評価を得た。卒業後、関西王者の阪南大へ進学する大野だが、現在は高校選抜に入り、海外遠征で経験を積んでくることが目標だ。

「高校選抜に選ばれることが目標。高校選抜に入って海外に行ったりして、肌で感じてきたい。それを大学生活に活かして、1年から試合に出て、新人王とか狙っていきたい」。CBはチームメートの渡辺に加え、すでにJ2デビューしている野田裕喜(大津高2年)、菊池流帆(青森山田高3年)、宮本鉄平(前橋育英高3年)、本来ボランチの平田健人(星稜高3年)もいる激戦区。その中でさらなる評価を勝ち取って欧州遠征メンバー入りを果たす。

(取材・文 吉田太郎)

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