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選手権2年連続8強・履正社で主将務めたDF小川明「足りなかった何かを見つける」

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 履正社高(大阪)は14年シーズン、高円宮杯プリンスリーグ関西で14連勝を記録するなど初優勝。12月のプレミアリーグ参入戦も勝ち抜いて高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯プレミアリーグ昇格を果たした。また、2年連続で全国高校選手権8強進出。全国的な強豪への地盤を固める1年だった。そのチームの主将を務めたのがDF小川明(3年)だ。

 小川は8日から10日まで開催された日本高校選抜の選考合宿に参加。チームで務めてきた左SBに加えて右SBでもテストされた。武器のひとつであるロングスローを投じるシーンは少なかったが、紅白戦では左サイドを独走してからの中央への正確なパスで得点の起点となったほか、落ち着いたビルドアップも見せていた。

 また、守備面では駒澤大戦や紅白戦で際の部分での強さを発揮。フィジカルで上回る相手に当たられてもしぶとくボールを奪い、守った。連続して見せていた粘り強い対応が目を惹いた。

 全国高校選手権は、後半アディショナルタイムに追いついかれてPK戦で四日市中央工高に敗れた13年度に続き、14年度も星稜に0-1で敗れて準々決勝敗退。「この1年間、去年の悔しい思いをあと1分を課題にしてやってきたんですけど、やっぱり何か足りなかったっていうのが一番ありました。足りなかった何かを見つけて、次の大学(大阪体育大)でしっかり成長していきたいなと思っています」。大会前から語っていた1点の重み。今後足りなかった課題を突き詰めて、勝ち切ることのできる選手、チームにする。

(取材・文 吉田太郎)
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