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「考えているうちに…」失点につながるミスを反省する川崎F谷口彰悟

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[5.23 J1第1ステージ第13節 川崎F3-2鳥栖 等々力]

「自分のところにアプローチがこなかったので、比較的余裕を持って中を見れたし、嘉人さんも動き出したし。うちらしくないですけど、ああいう点の取り方もできるようになってきた」。FW大久保嘉人によるチーム2点目の起点となったのは、川崎フロンターレDF谷口彰悟のクロスだった。

 MF中村憲剛とともにボランチとして先発した谷口彰は、後半に入ると川崎フロンターレが3-4-3へとシステムを移行したのにともない、3バックの左へとポジションを下げていた。それでも高い位置をとった谷口彰は左サイドでボールを持つと、ゴール前の大久保にクロス。ヘディングシュートはGK赤星拓が弾くと、それもゴールポストにも嫌われてしまう。しかし、そのこぼれ球を大久保が押し込んだ。

 大久保のゴールで1点リードで迎えた後半36分、谷口彰のミスからサガン鳥栖のショートカウンターの餌食になる。GK新井章太がスローイングを谷口彰に送ると、勢いのあるボールの処理を誤ってしまう。「あれは本当に自分のミスです」と背番号5は反省の弁。「考えているうちに足元にきちゃって。あそこはしっかりとした判断をしないといけなかった」。鳥栖のMF崔誠根に奪われると、MF鎌田大地からMF金民友へと展開。左クロスが川崎FのDFに当たり、オウンゴールで試合は振り出しに戻されたが、2分後には勝ち越しゴールを奪い、1か月ぶりにホーム・等々力競技場のサポーターに勝利を届けた。

「今日の場合は(鳥栖が)ロングボールが多かったので、センターバックの前にいてあげることを意識したんですけど。もうちょっとボールを引き出すプレーもやったほうがよかったなと思います」とボランチでのプレーを振り返った谷口彰。守備面だけでなく攻守両面においての飛躍を誓っていた。

(取材・文 奥山典幸)

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