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攻守に躍動した川崎F大島「続けていくことが大事」

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[9.19 第2ステージ第11節 川崎F 6-1 名古屋 等々力]

 攻守に躍動した。川崎フロンターレMF大島僚太は中盤の底にポジションを取りながらも、そこにとどまるわけではない。機を心得た攻撃参加で攻撃に厚みを加えると、素早い攻守の切り替えでボールを回収するなど守備でも貢献した。

 川崎Fは序盤から主導権を握って試合を進め、大島は細かくポジションを変えてボールを呼び込むと、長短織り交ぜたパスで攻撃にリズムを与えた。さらに前半19分にはゴール左でボールを受けると、強烈なミドルシュートでゴールを脅かす。「ミドルは心掛けていましたが、枠を捉えられるようにならないといけません」と苦笑したものの、ゴールへの意欲も存分に見せた。

 攻撃面での輝きだけでなく、守備でも輝きを見せる。名古屋にボールを奪われようとも、素早い攻守の切り替えで高い位置でのボール奪取を成功させる。「僚太とかは攻守の切り替えが早く、ボールを取られた後にすぐにプレッシャーを掛けてくれた」とFW小林悠が称賛したように、相手の攻撃の芽を幾度となく摘み取る。そして、ボール奪取後も巧みなコントロールと体の使い方でボールをキープし、その後の波状攻撃を導いた。

「コンディションはいいのかなと思いますし、攻守の切り替えの部分はチームとして心掛けていました。これが続けられればボールを奪える自信になると思うので、続けていくことが大事だと思います」

 リオデジャネイロ五輪出場を目指すU-22日本代表に名を連ねる大島。12日にはアジア最終予選の組み合わせ抽選会が行われ、B組に入った日本はサウジアラビア、北朝鮮、タイと同組になった。

「どの組に入っても厳しい戦いになると思っていました。まずは自分たちが集中して、チームに力を還元できるように成長するしかありません」と語ると、「僕は一つの部分を挙げて成長させるタイプではなく、いろいろな部分を成長させたいと思っています。すべてを成長させられるように、これからも取り組んでいきたい」と意気込みを示した。

(取材・文 折戸岳彦)
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