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323日ぶり弾が決勝点、「そろそろ取りたかった」長崎MF古部が一仕事

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[9.20 J2第32節 東京V0-1長崎 味フィ西]

 323日ぶりのゴールが決勝点となった。8位のV・ファーレン長崎は4位の東京ヴェルディと対戦。4戦連続でドローが続いていたが1-0で勝利すると、5戦ぶりの白星を手に入れた。決勝点を決めたのはMF古部健太だ。

 得点が生まれたのは0-0で迎えた後半18分。DF前田悠佑の蹴り込んだFKからのボールに反応し、ニアサイドへ飛び込んだ古部が渾身のヘディングシュートを叩き込んだ。狙っていたというよりも、「ニアが好きなので突っ込んだら、いいボールがきた」という一撃はゴールネットを揺らし、長崎が先制に成功。押し込まれる時間が続く中、ワンチャンスをものにした。

 頭でボールを叩いた直後、古部は体勢を崩して倒れこんでいたため、シュートが決まったかどうかわからなかったという。それでも、「キム(木村)が喜んでいたから入ったんだと分かった。何よりも勝ちにつながったのが良かった」と微笑んだ。

 待ち望んでいた得点だった。今季のJ2でチーム最長の出場時間を誇り、最多タイの30試合に出場しているMFだが、無得点が続いていた。昨季は4得点を挙げているものの、今季は不発。「シーズンも終盤に入る中で点が取れていなくて、そろそろ取りたいなと。ちょっと気にしていました」と言う。そんななか迎えた東京V戦で奪ったゴールは決勝点。昨年11月1日に行われたJ2第39節の愛媛戦(3-0)以来、実に323日ぶりだった。

 古部の得点を守りきった長崎は5戦ぶりの勝利で勝ち点3を獲得。千葉を抜き、7位へ順位を上げた。6位の愛媛FCとの勝ち点差はわずか1差。連戦の結果次第ではプレーオフ圏内へ入ることも可能だ。殊勲のMFは「僕らは上を向いてチャレンジャーでしかない。次もすぐに試合があるのでいい準備を出来れば」と中2日で迎える金沢戦へ意気込んだ。

(取材・文 片岡涼)

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