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町田の熱きキャプテン李漢宰、J2昇格のために「自分のすべてを捧げたい」

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[11.29 J2・J3入れ替え戦第1戦 町田 2-1 大分 町田市立]

 熱いキャプテンだ。昨季、岐阜から加入してFC町田ゼルビアのキャプテンマークを託されるMF李漢宰は、入れ替え戦第1戦の勝利にも「何も手にしていない」と厳しい表情を見せた。

 町田は前半22分に大分に先制点を献上してしまうが、前半アディショナルタイムに李が競り合いを制して前線に送ったボールをFW鈴木孝司が蹴り込んで同点に追い付いた。

「先制を許して多少落ち込みましたが、そこからファイティングスピリット、『自分たちはやれるんだ』という強い気持ちを持ってやれたと思う。(アシストの場面では)熱い気持ちがある中で冷静に僕は孝司と目が合いました。あの得点で自分たちは行けると思った」。その言葉どおり、勢い付いたチームは後半27分に鈴木孝が決勝ゴールを挙げて、2-1の逆転勝利を収めた。

 第1戦を勝利。アドバンテージを得たことになるが、李の視線はすでに第2戦に向けられている。「今日、勝ったことで何かを手にしたかというと、何も手にしていません。今日の喜びは半分に抑えて、次にしっかり勝った上で皆と喜びたい」。喜ぶのは、チームがJ2昇格を決めてから――。「僕は町田をJ2に昇格させるつもりで来たし、誰よりもその思いを持って戦っていると思います。自分のすべてを捧げたいという気持ちが強い」と語るキャプテンは、J2昇格が懸かる第2戦を全身全霊をかけて戦う。


(取材・文 折戸岳彦)▼関連リンク
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