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「出るか出ないか分からない」コンディションも“結果”で応えた岡崎

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[6.3 キリン杯準決勝 日本7-2ブルガリア 豊田ス]

 ゴールラッシュの口火を切る電光石火の先制点を叩き込んだ。

 序盤から主導権を握った日本に先制点が生まれたのは前半4分だった。右サイドでMF清武弘嗣、MF香川真司とつながれたボールをMF柏木陽介が後方で受ける。すると、「(柏木は)見ていないようなところでも出してくれるイメージがある」と逆サイドから猛然とFW岡崎慎司がゴール前に走り込んだ。

「ちょっと、(裏に抜け出すタイミングが)早かったかなと思った」岡崎だったが、オフサイドの旗は上がらず。最終ラインの裏にフリーで飛び出すと、柏木が左足から蹴り出したボールを鮮やかにヘッドで叩き込み、チームに先制点をもたらした。

 この得点が自身にとってA代表通算49得点目。50得点にあと1点に迫った岡崎は「そこのモチベーションはあるけど、それに左右されないというか。ゴールを取るには『自分の世界に入って集中しないといけない』というのがあるけど、やっぱり僕はそれだけで点を取れる選手ではない」とゴールにこだわりを見せながらも、組み立てや守備面でも貢献した。

 プレミアリーグ終了後にレスター市内で優勝パレード、その後はオーナーの地元であるタイで記念式典やパレードに参加したこともあり、コンディションは万全ではなかった。「元々、出るか出ないか分からないくらいに言われていた」と明かしたように、出場は前半の45分のみに限られた。しかし、「コンディションも良くなってきたので、45分でも使ってもらえてありがたかったです」と指揮官の起用にきっちりと結果で応えた。

(取材・文 折戸岳彦)

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