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先制点の千葉FW船山、後半の好機生かせず「決め切る力に欠けた」

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[7.31 J2第26節 横浜FC2-1千葉 ニッパツ]

 先制点の形は狙いどおりだった。ジェフユナイテッド千葉は前半16分、MF山本真希の右CKをニアのMF井出遥也がヘディングでそらし、ファーサイドのFW船山貴之が左足ボレーで叩き込んだ。

「相手は高い選手が多かったので、低すぎてニアで引っかからないようには狙っていた。ニアでだれかが触ってファーの選手が決めるというのはチームとしての狙いどころだった。(船山が)うまく決めてくれた」

 セットプレーのキッカーを務め、前半10分にはクロスバー直撃の直接FKも蹴っていた山本は狙いどおりのキックに胸を張る。船山は2戦連発の今季5得点目となったが、試合後は「非常に残念です」と、逆転負けという結果に笑顔はなかった。

 逆転を許し、1点ビハインドで折り返した後半、千葉は何度もチャンスをつくった。後半10分には自陣からのロングフィードが相手DFのクリアミスを誘い、船山がゴール前に抜け出したが、右足ボレーはゴール左へ。その後も途中出場のFWエウトン、FWオナイウ阿道、FW菅嶋弘希と、攻撃陣に次々とチャンスが訪れたが、いずれも決め切ることができなかった。

「フィニッシュは相変わらず課題」と長谷部茂利新監督。船山も「後半はいい形で何回もチャンスをつくった。俺を含めて、決め切る力に欠けたかなと思う」と、自らを責めた。2連敗で3試合勝ちなし(1分2敗)となり、昇格プレーオフ圏内となる6位との勝ち点差は「10」に広がった。「みんなで力を合わせて、こういう時期を乗り越えれば、強いジェフをつくることができると思う」。船山は自分に言い聞かせるように言葉を絞り出した。

(取材・文 西山紘平)

●[J2]第26節 スコア速報

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