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シメオネ、今季のアトレティコが抱える問題は…「右サイドの補助輪が欠けている」

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右サイドの選手を補強したいディエゴ・シメオネ監督

 今季のリーガ・エスパニョーラで不安定なパフォーマンスが続くアトレティコ・マドリーだが、ディエゴ・シメオネ監督がその理由について自らの見解を示している。

 リーガ第16節までを8勝4分け4敗で終えて6位につけるなど、シメオネ監督政権下で最も不安定な今季のアトレティコ。不調の最たる原因として挙げられるのは、MFアウグスト・フェルナンデスが長期離脱を強いられるなどボランチの選手が不足し、また堅守速攻から攻撃サッカーにスタイルを変化させているようにも見えることである。

 スペイン『マルカ』とのインタビューに応じたアルゼンチン人指揮官は、ピッチ中央の選手が足りないのではないかとの問いに対して、次のように語っている。

「アウグスト・フェルナンデスが長期離脱となり、またチアゴも再び問題を抱えてしまった。ただピッチ中央にはサウール、コケもおり、どちらか一方、または両方を同時に起用することだって可能だ。選手のプレーポジションを変更することはこれまでだってやってきたし、うまくいかないときにだけ『すぐに変化を与えて、どうプレーすべきか分かっていない』と批判が飛ぶことになる。そういった批判は空虚なものでしかない。私は勝っているときにも変化を与えてきたのだから」

「ただ、右サイドに関しては、補助輪となるべき選手が欠けているかもしれない。カラスコもガイタンも、あのサイドでプレーすることを苦手としているからね。その点については解決が必要で、だから我々はフアンフランを再びサイドハーフとして起用することを試みている」

 またアトレティコのプレースタイルについて問われると、こう返した。

「欧州で指揮を執るようになってから、スタイルについては継続的に批判を受けてきた。プレースタイルは議論を巻き起こし、意見を飛び交うような状況を生み出す。それに対しては怒りを感じるのではなく、自分自身が考えていること、信じることを貫こうと専心しなければならない。混乱が訪れれば、チームは何のためにプレーすればいいか分からなくなる。そのような状況は、監督によって生まれるものではない。そうした状況で一歩を踏み出すべきは選手たちで、監督は彼らが確信を得られる材料を用意をするだけだ」


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