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「忘れられない日になると思う」…前橋育英DF角田、悔しさ残した決勝の舞台

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「またここに戻ってきたい」と誓った前橋育英高(群馬)DF角田涼太朗(2年)

[1.9 全国高校選手権決勝 青森山田高5-0前橋育英高 埼玉]

 思いもよらぬ大敗となった。5試合連続の完封勝利で決勝まで辿り着いた前橋育英高(群馬)だったが、前半23分に今季初失点となる先制点を献上。その後は青森山田に4点を奪われて0-5の完封負けを喫し、初の選手権制覇を逃した。2年生ながらも鉄壁の守備を支えていたCBのDF角田涼太朗(2年)は、「前半に2点目を取られて、そこで焦ってしまった」と悔しさを滲ませた。

 序盤は前橋育英が押し込む展開となり、前半5分には角田に好機が訪れた。MF高沢颯(3年)が右サイドから送ったクロスに反応して放ったヘディングシュートは、青森山田GK廣末陸(3年)の手の届かない位置に飛んだものの、カバーに入っていたDF小山内慎一郎(3年)にライン上でクリアされてしまった。

 さらに、青森山田に先制されて迎えた前半45分には高沢のFKから決定機を迎えたが、「ボールのスピードが速くて、うまく当てられなかった」と右足で合わせたボールは枠を捉え切れず、同点のチャンスを逸してしまう。すると、直後のプレーから2失点目を喫し、試合の流れを青森山田に持っていかれてしまった。

「チャンスがあって、自分が決め切れなかったので、本当に申し訳ない。自分のせいです」

 0-5の完敗。頂点まで、あと一歩に迫りながらも歓喜を味わうことはできなかった。2年生として経験した選手権を「自信もつけられたし、選手権の難しさも分かった」と振り返ると、「今日は忘れられない日になると思う。来年、またここに戻ってきて、(山田耕介)監督を胴上げできるように頑張りたい」と最上級生として選手権の舞台に戻り、次こそは頂点に立ちたいと決意した。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 折戸岳彦)

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