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新外国人の10番フェリペがゴール、工藤も途中出場した広島が岐阜に完封勝利

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2本目の12分に追加点を決めたMFフェリペをMF青山敏弘が祝福する

[2.10 練習試合 広島2-0岐阜 シーガイア]

 宮崎キャンプ中のサンフレッチェ広島FC岐阜が10日、シーガイア スクエア1で練習試合(45分3本)を行い、広島が2-0で勝った。18日まで宮崎でキャンプを行う広島は12日にFC東京と金沢、15日にも岡山との練習試合を予定している。

 3-6-1の広島はGK中林洋次、3バックが右からDF塩谷司、DF千葉和彦、DF野上結貴と並んだ。中盤はMF青山敏弘とMF丸谷拓也のダブルボランチで、右にMFミキッチ、左にMF清水航平。シャドーの位置にMFフェリペ・シウバとFWアンデルソン・ロペスが入り、FW皆川佑介が1トップを務めた。

 岐阜は4-3-3のシステムで、GKビクトル、4バックが右からMF田森大己、DFヘニキ、MF青木翼、DF福村貴幸と並んだ。中盤はMF庄司悦大をアンカーに置き、インサイドハーフの位置にMFシシーニョとMF永島悠史。前線は右にFW古橋亨梧、左にDF大本祐槻、中央にMF風間宏矢が入った。

 序盤は岐阜のハイプレスに苦しんだ広島だが、1本目の17分、フェリペが積極的に右足でミドルシュート。徐々にリズムをつかむと、21分に先制した。自陣から野上が縦パスを入れ、青山が右サイドに展開。ミキッチが左足に持ち直してゴール前にクロスを入れ、ロペスがヘディングシュートをねじ込んだ。

 23分にも皆川のポストプレーからフェリペが絶妙なスルーパスを通し、PA内左に抜け出したロペスが左足でシュートを打ったが、GKがセーブ。10番を背負う新外国人のフェリペが決定機を演出した。

 岐阜は最前線の風間が中盤まで下りてきてパスをさばくなど、流動的に動いてチャンスをうかがう。庄司、シシーニョが起点となって両サイドから攻撃を仕掛けるが、広島の固い守りに跳ね返された。1本目の43分には風間の右CKから田森がヘディングシュートを放つが、ゴールライン上でDFがクリア。1本目は広島が1点をリードして終わった。

 2本目のスタートから3人を入れ替えた岐阜に対し、広島の交代はなし。すると12分、皆川の右クロスにフェリペが右足で合わせると、一度はGKに阻まれたが、こぼれ球を再びフェリペが押し込んだ。貴重な追加点を決めたフェリペは16分にも個人技で2人をかわしてチャンスメイク。ラストパスを受けた清水はドリブルでPA内左に切れ込み、左足でシュートを打ったが、わずかにゴール右へ外れた。

 17分からロペスに代わってMF茶島雄介が入った広島は23分に残る10人も総入れ替え。GK廣永遼太郎、3バックは右からDF川崎裕大、DFイヨハ理ヘンリー、DF水本裕貴に変わった。中盤はMF稲垣祥とMF森島司のダブルボランチで、右にMF柏好文、左にDF高橋壮也。最前線に新戦力のFW工藤壮人が入り、茶島とMF松本泰志がシャドーを務めた。

 若手選手が数多く出場し、なかなか攻撃では決定機をつくれない広島だが、守備では粘り強く対応。3本目の15分からは松本に代わってMF長沼洋一が入り、茶島と稲垣のダブルボランチ、長沼と森島のシャドーにポジション変更も行った。終盤は森島が積極的に動いてボールを呼び込み、球際でも体を張るなど攻守に奮闘。32分、柏の右クロスにファーサイドで合わせた工藤のヘディングシュートはミートせず、3点目とはならなかったが、守備陣は最後までゴールを許すことなく、2-0の完封勝利で締めくくった。

(取材・文 西山紘平)

●2017シーズンJリーグ全クラブ練習試合

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