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土壇場AT弾のMF瀬沼も「お疲れさまです」と一礼…山形が横浜FCとのギリギリの接戦制す

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[6.17 J2第19節 横浜FC 0-1 山形 ニッパツ]

 8位モンテディオ山形が敵地で3位横浜FCに1-0で勝利した。最終盤までスコアレスの時間が続いたが、後半アディショナルタイム5分にMF瀬沼優司が値千金の決勝ゴールを奪取。土壇場で勝ち点3をつかみ、2連勝で9試合負けなし(5勝4分)とした。

 横浜FCは前節・大分戦(2-2)から先発3人を変更。MF野村直輝が4試合ぶり、MF新井純平とFW津田知宏が2試合ぶりにスタメン復帰した。一方、8試合負けなし(4勝4分)の山形は前節・群馬戦(1-0)からの先発変更はなし。互いに3-4-2-1の布陣で臨むミラーゲームとなった。

 アウェーの山形は立ち上がりに変化をつけたセットプレーから2度の決定機を迎えたが、いずれも仕留め切れず。その後は両チームとも相手の良さを消す集中した守備を見せ、我慢比べのような展開が続いた。

 横浜FCは相手の隙を突いてチャンスを作り、前半42分に新井が右サイドからクロスを上げると、PA内左でDF永田拓也が反応。競った後のこぼれ球に自ら反応して右足のボレーに持ち込むが、シュートはゴール上のネットに当たった。

 山形も前半アディショナルタイム2分に決定機を迎える。左サイドのMF瀬川和樹が左足で切れ味の鋭いクロスを送り、PA内中央の瀬沼がマークに付くDF田所諒を弾き飛ばしてヘディングシュート。しかしゴール左に外れ、前半はスコアレスで終了した。

 後半も先に好機を創出したのは山形。後半7分、DF茂木力也の右クロスにファーで反応した瀬川が左足で合わせ、流れたボールを拾った瀬沼が丁寧に落とす。下がりめの位置にいたFW阪野豊史がPA手前中央から右足でシュートを打つも、ゴール前の相手DFにブロックされた。

 ホームの横浜FCは後半18分に左サイドでFKを獲得する。キッカーの野村が右足で送ったクロスが相手DFにクリアされ、PA手前中央で待っていた永田が左足でシュート。PA内のMF佐藤謙介が右足でコースを変えるが、わずかにゴール右に外れた。

 こう着状態のまま時間が経過し、山形は後半28分に再び絶好機を迎える。途中出場のDF荒堀謙次が右サイドからクロスを入れると、ゴール前の阪野が新井に倒されるも、流れたボールを瀬川が折り返す。これがちょうど起き上がりかけていた阪野の頭にピタリと合うが、ヘディングシュートはゴールライン上でMF中里崇宏のファインクリアに遭った。

 両チームともディフェンスの集中が切れないまま最終盤を迎えると、均衡を破ったのは山形だった。後半アディショナルタイム5分、相手のリスタートを防いだ直後のカウンターから途中投入のFW永藤歩が持ち運び、左からフォローに来た瀬川にパス。受けた瀬川が正確に中央へ折り返し、最後は瀬沼が右足で落ち着いてゴール左へ蹴り込んだ。

 自身の4試合ぶりとなる今季5ゴール目が劇的な決勝弾となった瀬沼。試合後のヒーローインタビューではリポーターに「劇的な最後の最後のゴールでした」と感想を求められると、頭を下げながら「お疲れさまです」。殊勲のストライカーは「どっちに転んでもおかしくないゲームを引き寄せられたのは大きい。全員でつかんだゴールだし、全員でつかんだ勝利でした」とチームメイトの奮闘に感謝した。


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