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ルーキー田川亨介41秒弾からプロ初2得点!GK西川「裏を取られる前にどうにか…」

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FW田川亨介が自身初の1試合2ゴール

[9.23 J1第27節 浦和2-2鳥栖 埼玉]

 試合開始わずか41秒だった。サガン鳥栖の18歳FW田川亨介が電光石火で豪快ボレー弾。FW小野裕二のロングフィード1本でDFラインの裏に完全に抜け出し、PA内左から迷わず左足を振り抜くと、GK西川周作を破ってゴールネットに突き刺した。

「監督の指示で、あそこのスペースは空いてくると言われて意識していた」。相手の背後のスペースに猛然と走り込み、「ぽっかり穴があったので走ったら、(小野)裕二くんからいいボールがきた」とチャンスを仕留めた。

「カウンターには気をつけていたが、非常に速いシーンでDFの連携ミスで裏を取られた」と話したのは浦和DFマウリシオ。GK西川も「集中はしていたけど背後を突かれてしまった。相手の素晴らしさが出たシュートだったけど、裏を取られる前にどうにかできれば…」と声を落とした。

 後半29分にセットプレーから1-1に追いつかれ、流れは浦和に傾いたかに思われた。しかし、またも田川が相手の隙を突く。後半35分、GK権田修一が蹴り込んだロングキックをMF矢島慎也がクリアミス。こぼれ球で抜け出した田川が右足で浮かせ、前に飛び出していたGK西川の頭上を抜くと、シュートは無人のゴールに吸い込まれた。

「ゴン(権田)さんがいつも見てくれていたので、走り出せば必ずボールが出てくると思った。相手もミスしてくれて、走った甲斐があったというか、ゴールになって非常によかった」

 今季、下部組織からトップに昇格した田川は、浦和を相手に自身初の1試合2得点を記録。「背後のスペースが空いていると、僕みたいなプレースタイルは生きてくる」。徐々に出場機会を増やし、2試合ぶり6度目の先発起用に応える活躍ぶり。U-20W杯を経験したことで「サッカーに対する意識が変わった」とワンランク上を目指す成長著しいルーキーは「久しぶりにゴールが取れたので自信にもつながる」と前を見据えた。

(取材・文 佐藤亜希子)

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