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“緊急出場”のデビュー戦…車屋「もっともっと代表でプレーしたい」

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日本代表デビューを飾ったDF車屋紳太郎(川崎F)

[10.10 キリンチャレンジ杯 日本3-3ハイチ 日産ス]

 予期せぬ形でデビューを迎えた。試合後の記者会見でバヒド・ハリルホジッチ監督が「(長友)佑都が怪我をしたので交代した」と語ったように、今シリーズで初めてA代表に招集されたDF車屋紳太郎(川崎F)は“緊急出場”でピッチへと入った。

 後半から出場機会を得た車屋は「急な出場だったけど、前半から心の準備はしていた」と平常心で試合に入ろうとしたが、初めて踏み入れたA代表のピッチに「やっぱり緊張感はありました」と振り返る。

 左SBの位置に入ると、激しく体を寄せるなど本職の守備で奮闘するだけでなく、果敢に攻撃にも参加するが「何度かクロスのシーンがあったけど、あとちょっとのところがズレていた」となかなか得点機を生み出せず。しかし、ハイチに逆転を許して迎えた試合終盤には「勝ちに行くしかなかったので、なるべく高い位置を取るように意識した」と攻撃的な姿勢を貫くと、後半アディショナルタイムに同点ゴールを演出する。

 FW原口元気(ヘルタ・ベルリン)のパスから左サイドを駆け上がると、鋭いグラウンダーのクロスを供給。その流れから放ったDF酒井高徳(ハンブルガーSV)のシュートを、コース上にいたMF香川真司(ドルトムント)が右足で合わせてネットを揺らした。

「相手のサイドハーフがあまりついてこなかったので、2対1の局面を作れれば打開できると思っていた。それが最後に良い形で出せた」

 初めてA代表に招集されて10日間の活動を終え、「まだまだだなと思う。普段の生活やトレーニングから直さないといけない部分もある」と感じながらも、「時間をかけてやっていければ連係の部分も分かってくると思うので、もっともっと代表でプレーしたいと思った」と代表への生き残りを誓った。

(取材・文 折戸岳彦)

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