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スタメン復帰の武藤は後半見せ場も無得点…マインツは“プレス空転”で4試合ぶり黒星

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後半、相手をかわしてシュートを放つマインツFW武藤嘉紀

[10.20 ブンデスリーガ第9節 シャルケ2-0マインツ]

 ブンデスリーガは20日、第9節1日目を行い、FW武藤嘉紀の所属するマインツはアウェーでシャルケと対戦し、0-2で敗れた。9月30日の第7節ボルフスブルク戦(△1-1)以来、2試合ぶりのスタメン入りを果たした武藤は最前線のポジションでフル出場したが、得点に絡むことはできなかった。

 序盤から主導権を握ったのはシャルケだった。前半13分、右ウイングバックのMFダニエル・カリジウリが前線に斜めのパスを送り、FWフランコ・ディ・サントがダイレクトで浮かせてさらに前へ。MFレオン・ゴレツカが競ってこぼれたボールを拾ったFWギド・ブルクシュタラーがスルーパスを送ると、PA内に抜け出したゴレツカが今季4得点目をループで決め、先制に成功した。

 その後も3バックとアンカーのMFマックス・マイヤーがテンポ良くつなぐシャルケのパスワークを前に、前線の3人を中心としたマインツのプレスが空回りする展開が続く。武藤は最前線で孤立してボールを引き出すことができず、ほとんど見せ場をつくれないまま、1点ビハインドで試合を折り返した。

 立て直しを図りたいマインツは後半2分、中盤でのパスカットからPA内で武藤がボールを受け、細かいタッチで相手をかわしてシュート。ボールは威力がなく、GKラルフ・フェーマンに正面で防がれたが、この試合で初めて攻撃の形をつくった。

 後半17分、マインツはFWパブロ・デ・ブラシスに代えてFWビクトル・フィッシャーを投入。一方のシャルケは後半23分、ディ・サントを下げてMFエフゲニ・コノプリャンカを入れ、互いに攻撃のカードを使った。

 そうして迎えた後半29分、シャルケはDFバスティアン・オプチカが左CKを蹴り込み、中央で競り勝ったDFナウドが強烈なヘディング。GKレネー・アドラーが横っ飛びで防いだが、こぼれ球をブルクシュタラーが左足ボレーでたたき込み、リードを2点に広げた。

 攻めに出るしかないマインツは後半35分、DFレオン・バログンに代えてFWケナン・コドロを入れ、フォーメーションを4-4-2に変更する。すると直後の同36分、左サイドを突破した武藤の左足クロスにフリーのコドロがダイビングヘッドで合わせたが、うまくミートせずにゴール右へ外れ、この試合で最大の決定機を逃した。

 前線の枚数を増やし、徐々にダイナミックな攻撃を見せ始めたマインツだったが、5-3-2のブロックを敷くシャルケ守備陣を最後まで崩せず。9月16日の第4節バイエルン戦(●0-4)以来、1か月ぶりの無得点で、同20日の第5節ホッフェンハイム戦(●2-3)以来、4試合ぶりの黒星を喫した。

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