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[MOM2262]新屋MF保坂広太(2年)_周囲も認める努力の成果。決勝へ導く2発!

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後半5分、新屋高MF保坂広太が右足でこの日2点目となるゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.26 選手権秋田県予選準決勝 新屋高 2-0 秋田工高 八橋陸上競技場]

 新屋高が2-0で快勝した準決勝後、主将のCB石山大道(3年)が2得点を挙げてヒーローとなったMF保坂広太(2年)について語ってくれた。

「アイツはついこの間まで結構大きな怪我をして、今年の夏あたりから復帰して試合に出始めて自分で焦りがあったと思うんですよ。でも、練習の後も残ってやって、しっかりしているなと思います」。

 苦しい時期を経験し、そこから努力を重ねてきたMFが練習の成果を大一番で発揮した。保坂は0-0の前半10分、FW安田怜史(3年)のシュートのこぼれ球に反応。「決めるべきところ」で確実に決めてチームに歓喜をもたらす。そして、後半5分には右サイドで左クロスのクリアボールを拾うと、「狙ったところに打てました」とファーサイドのゴールネットへ右足シュートを見事に突き刺した。

 2点目のゴールを決めるとベンチへ向かって一直線で走り抜け、仲間たちの輪の中へ飛び込んだ。「試合中のイメージをして右足左足どっちも、いつどこからボールが来てもいいように色々なところからシュート練習はしました」という保坂は今後へ向けた自信をつける2ゴール。楢岡直志監督も「シュート練習を凄くしている。結果が出て良かった」と讃えていた。

 保坂は昨年、FWを努めていたが、今年はSHへ転向。160cm代の小柄なアタッカーはポジションが下がったことでDFを背負うことが減り、より冷静に周囲の動きを見られるようになったという。そしてチームでプレースキッカーも努めるキックセンスも武器に活躍。この日はチームを勝たせる仕事をしてのけた。

「(個人的に)内容としてはそこそこだったので、決勝ではボールにもっと絡んでもっといい仕事ができるように、また明日から準備して臨みたいです。(選手権予選は)去年出させてもらったんですけれども、何もできなかったので、今年は決定的な仕事をしてチームを全国へ連れていきたいです」。この日は活躍した一方で足を攣らせて交代。「準備が足りなかった」と悔しがっていただけに、決勝ではより良い準備をして臨み、優勝を決定づけるプレーを目指す。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2017

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