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[MOM2303]大阪桐蔭FW今岡陽太(3年)_自分を曲げずゴール目指し続けた10番、全国導く決勝弾!

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後半15分、決勝ゴールを決めた大阪桐蔭高FW今岡陽太がスタンドに「10」をアピール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.11 選手権大阪府予選決勝 履正社高 1-2 大阪桐蔭高 金鳥スタ]

 何度失敗しても、そのことを指摘されても、自分が決めるつもりだった。大阪桐蔭高は1-1の後半15分、右SB深澤佑太が相手DFライン背後のスペースへロングフィード。呼応するように、PAへタイミング良く飛び出した10番FW今岡陽太(3年)が絶妙なコントロールから右への動きでGKをかわす。そして、GK不在のゴールへ右足シュートを流し込んだ。

 相手の動きを予測し、最後は“感覚”。体勢を崩しながらのシュートだったため、ボールがゴールに入る瞬間は見えなかったという今岡だが、得点を確認すると、ゴール裏を通ってスタンドまで駆け寄り、チームメート、同級生たちと喜びを共有した。そしてスタンドに背中の10番をアピール。エースのゴールが決勝点となった。

 永野悦次郎監督が「決めてくれるだろうと思っていました」と喜んだ今岡の一撃。賞賛された今岡は「素晴らしいボールが来たのであとは決めるだけでした。あのボールだったらGKは出てくるだろうな、先触ったら対応できないだろうなと思ったのでイメージ通りにできて良かったです」と笑顔でゴールシーンを振り返っていた。

 この日は前半からゴールの“予感”を漂わせていた。前半2分にドリブルシュートを打ち込むと、13分にはスルーパスに反応してポストをかすめる右足シュート。その後も動き出し良くボールを受け、敵陣のバイタルエリアを強襲した。

 34分にもインターセプトから決定的な右足シュート。そして、38分にPAでのキープからMF菊井悠介(3年)の先制ゴールをアシストしたが、一方で個で強引に持ち込んで放ったシュートは精度を欠いて味方のチャンスをゴールに結びつけることができていなかった。

 ハーフタイムには「味方使うことも考えた方がいい」と指摘を受けたという。それでも「自分が決めることでチームを勝たせることが自分の役割だと思っていたので、曲げずにゴールは貪欲に狙っていこうと思っていました」と今岡。運動量を落とすことなく、積極的に動き出しを続け、エースとしてゴールを狙い続けたことが決勝ゴールに繋がった。

 前線でコンビを組む菊井が「お互いFWとしていい刺激にもなっている。僕はこのチームは今岡が絶対的なエースだと思っている」と語るなど、チームメートからの信頼は厚い。今岡のアグレッシブな仕掛けが相手の守りを集中させて他の選手がフリーになるという効果も。実際にこの日の1点目は今岡がマークを引きつけたことが菊井のゴールに繋がった。もちろん、チームが勝つためにプレーすることが第一だが、今岡は全国でも「常にゴールだけの意識を持ってやっていきたい」と迷わずにゴールを目指し続けて、結果を残す意気込みだ。

 神戸U-15に所属していた14年の全日本ユース(U-15)選手権で得点王。だが、U-18チームに昇格することはできず。「何とか見返してやろうというか、そういう気持ちで頑張ってきたつもり」というFWは大阪桐蔭進学直後から強豪のAチームで公式戦の出場機会を得てきたが、チームを勝たせる仕事ができなかった。

 それでも、「1年生の時はずっと試合に出させてもらっていたんですけれども、インターハイも、選手権もあまり結果を残せていなくて、去年もそうなんですけれども、先輩たちにも申し訳ないという気持ちがずっとあった。1年生と2年生の時の経験が今に繋がったと思うので良かった」と振り返る。悔しい思いを重ね、それをバネにしてきた10番。「この背番号は受け継がれてきたものなので恥じないように、全国でも自分らしいプレーができたらいい」という今岡が全国でもゴールでチームを勝たせる。

(取材・文 吉田太郎)
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