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[MOM2358]磐田U-18GK牧野恋音(3年)_ ヒーローは「レノン」!PK戦で2本ストップ!

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勝利を決めた瞬間、ジュビロ磐田U-18GK牧野恋音がガッツポーズ

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.17 高円宮杯プレミアリーグ参入戦決勝戦 前橋育英高 1-1(PK3-4)磐田U-18 広島一球]

 1-1で突入したPK戦。味方の3人目が失敗した直後のシュートを左へ跳んで止めたジュビロ磐田U-18GK牧野恋音(3年)が、5人目のシュートコースも読み切って再び止めて見せる。この瞬間、磐田にとって初のプレミアリーグ昇格が決定。拳を握りしめた後、チームメートの歓喜の輪に飲み込まれたGKの笑顔はすぐに涙顔へと変わっていた。

「何か分からないけれども、泣けてきました。俺らの代で上げることができた。最高です。(PK戦は)俺が2本止めれば絶対勝てると思っていた。自信を持って止めることができた」と牧野。PK戦のインパクトが大きかったが、試合通して高いレベルのパフォーマンスを見せていた印象だ。

 前半にはPAへ抜け出してきた前橋育英高FW飯島陸(3年)の決定的な右足シュートをわずかに触ってクロスバーに逃れると、その後も守備範囲の広さを発揮。枠を捉えたシュートにしっかりと対応していた。後半終了10分前に至近距離からのヘディングシュートを決められてしまったものの、中学時代から愛着があるという21番を背負った守護神は、110分間に渡って強敵の前に立ちはだかり、チームの悲願達成に繋げた。

 名前は「恋音(レノン)」。印象的な名前について牧野は「(両親が)多分、ジョン・レノン好き。良く女性と間違えられます。レオンと呼ばれることも。でもインパクトがあって、人と違うのが良いです。(一般的な)人の名前と同じじゃなくて良かった」と笑う。名前同様、インパクトある活躍を見せたGKは「これ(プレミアリーグ昇格)がジュビロにとって目標だった。しっかりに後輩に送ることができて良かった」と頬を緩めた。高校卒業後は年代別日本に代表やJリーガーを輩出している産業能率大へ進学。チームを初のプレミアリーグへ導いた守護神は将来、Jリーガーとして磐田に戻ってくることを目指す。

(取材・文 吉田太郎)
●高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグ特集

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