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磐田U-18FW新里が先制弾!雪舞うピッチで沖縄出身2トップが躍動

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前半40分、先制点を喜ぶジュビロ磐田U-18FW新里勇人

[12.17 高円宮杯プレミアリーグ参入戦決勝戦 前橋育英高 1-1(PK3-4)磐田U-18 広島一球]

 公式発表による気温は、3.9度という寒さ、雪も舞うピッチで沖縄出身の2トップが躍動した。ジュビロ磐田U-18は0-0の前半40分、相手のカウンターを中盤で止めると、すかさず“カウンター返し”。スルーパスで左サイドを抜け出したFW伊禮祐作(3年)のラストパスを右サイドでフリーのFW新里勇人(3年)が1タッチでゴールへ流し込んだ。

 新里は伊禮のアシストで決めたゴールについて、「祐作とはずっと小学校の時からやってきた。ヴィクサーレの小5から一緒で長い付き合いなので。絶対にアイツは(パスを)転がしてくると思って、あとは自分が流し込むだけでした。最後の最後でコンビネーションをキレイに出せたので、(伊禮に)感謝したいです」。ヴィクサーレ沖縄FCジュニアから一緒に同ジュニアユースへ進み、ともに静岡の磐田U-18で挑戦してきたという2人が貴重な先制点をもたらした。

 南国・沖縄とは異なる寒さの中での大一番。だが、2トップを組む新里と伊禮が互いの良さを出し合いながら磐田U-18を牽引していた。伊禮が足下の技術の高さを駆使して決定的なラストパスやミドルシュートを放てば、新里は豊富な運動量で攻守に貢献していく。

 プレースタイルは異なるが、新里は2人でその強みと弱点を補完し合えていることに胸を張る。「アイツは足下でボール受けて、貪欲にゴール狙って、シュートも上手いのでFWらしく点取りに行くところが良い。体力面のところが少し心配ですけど、自分は体力面の自信がある。前線からの守備で走って、チームのために守備のスターターになることと、仲間のCBとかSBが困っている時に前線で伸ばしてあげることをしっかりやって、チームに落ち着きと前線でのタメをつくることが自分の役割だと思っているので、そこをお互いやり合ってきた」。

 高校生活ラストの公式戦でもその連係の良さを発揮して勝利。2人はいずれも静岡県内の別々の大学へ進むということだが、新里は「どっちが多く活躍できるかってところでまた楽しめたらいい」とライバルとして伊禮と戦うことを楽しみにしていた。

(取材・文 吉田太郎)
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