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[MOM2364]桐生一FW小澤謙登(2年)_初戦決勝ヘッドでも満足しなかったFWが、逆転勝ち導く2発!

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後半12分、同点ゴールを喜ぶ桐生一高FW小澤謙登(右端)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.25 高円宮杯プリンスリーグ関東参入戦決勝戦 桐生一高 4-3 東海大相模高 埼玉第3G]

 決勝ヘッドを決めて1-0で勝った実践学園高との初戦後、「まだ得点チャンスがあった。決めていれば、守備を楽にできたかなと思う」と不満の表情を見せていたストライカーが、この日は「ホッとしました」と喜びを噛み締めていた。プリンスリーグ関東昇格を決める大一番で2ゴール。FW小澤謙登(2年)が桐生一高を逆転勝ちとプリンスリーグ関東昇格へ導いた。

 1-3で前半を終了。それでも「後半は気持ち入れ直して一からやればと思っていた」という小澤は、1点差として迎えた後半12分にMF松下駿也(2年)の右クロスをドンピシャヘッドで決める。 

 そして、決勝点となる一撃はこれまでならば、決められないようなゴールだったという。後半37分、桐生一は連続攻撃からMF田中渉(2年)がPAへスルーパス。「練習でもあそこは追いつけない時があった。でも、あそこに絶対来ると分かっていたし、足伸ばせば入るというのがあった」という小澤が身体を投げ出してのスライディングシュートで決勝点を押し込んだ。

 気持ちの込もった一撃でチームに歓喜をもたらした小澤は「前の試合は1点決めたけれど、苦しい時間がずっと続いてもう一個が取れなかった。ここで2点獲れたのは自分の中で大きかったですね」と笑顔。中村裕幸コーチも「スキルとか身体のバネ、強さがある。(2点)取ったのは彼も成長してくれるかなと」と結果を出した2年生ストライカーのさらなる活躍を期待していた。

 本人はボールへのかかわり、攻撃の起点になる回数をもっと増やしたい考え。そして、得意のドリブル、スペースを突く動きからゴールを量産して行く意気込みだ。来年の目標については「プリンス(リーグ関東)では得点王狙っていきたいと思っていますし、インハイ、選手権全ての大会で自分が結果を残したいし、プロを目指して頑張っていきたい」。目標を達成するために、冬の期間で貪欲に進化を目指して、新シーズンを迎える。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2017

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