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今秋はアジアで大暴れを。U-16静岡選抜MF青島が先制ゴール

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静岡MF青島健大(清水ジュニアユース)は先制点を決めた

[3.11 静岡県ヤングサッカーフェスティバルU-16の部 U-16静岡選抜 4-1 U-16東京選抜 草薙陸]

 勝者・U-16静岡選抜の中で特に存在感を示していたのが、MF青島健大(清水ジュニアユース)だ。トップ下のポジションで先発した青島は、開始3分にいきなりヘディングシュートを放つと、12分にはMF成岡輝瑠(清水ユース)のラストパスに反応。身体を投げ出しながら放った右足シュートを決めて、チームに先制点をもたらした。

 その後もバイタルエリアでパスワークに絡み、ドリブルで相手の守りをずらすようなプレー。CKで決定機を演出し、直接FKで観衆を沸かせた。東京MF藤田譲瑠チマ(東京Vユース)が青島をマンマークして対応。青島はそれをワンツーで打開したりもしていたが、より相手を寄せ付けないようなプレーをすることを誓っていた。

 今年の目標は清水ユースで試合に出て、U-16日本代表で先発を掴むことだ。「ユースで活躍すれば日本代表もついてくると思う。まずユースに出るのが自分の目標です。6月にインターナショナルドリームカップがあって9月に(U-17W杯の)2次予選(AFC U-16選手権)があるのでそこに選ばれるのが目標」と意気込む。

 昨年はU-15日本代表の一員としてAFC U-16選手権予選に出場。3試合に出場したが、チームが計35得点を上げる中で青島は1得点にとどまった。「自分の得点力のなさの課題が見つかった。それから得点力にこだわってきた。(だからこそ、きょうは)泥臭く決められて良かった」。これまではチャンスでパスを優先してしまっていたところがあったが、より自分で行くことを考えるようになった。そして、この日は1得点。意識変化も今後の活躍に繋げる。

 U-16静岡選抜が優勝を目指す国体(福井)は今年の9月30日から10月4日まで。同時期にはU-16日本代表が世界切符を懸けて戦うAFC U-16選手権も行われる。静岡の日本一に貢献したい気持ちももちろんあるが、目標は世界。今秋は国体でなく、「レベル高くて個性もある人が多い。スタメンに入ってアジア予選突破できればいいと思います」というU-16日本代表のメンバーとともにアジアで大暴れすることを目指す。

(取材・文 吉田太郎)

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