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ハリル前監督が会見「こんな形で去るとは」「深く失望」

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日本代表前監督のバヒド・ハリルホジッチ氏が会見

 日本代表監督を解任されたバヒド・ハリルホジッチ氏が27日、都内の日本記者クラブで会見した。200人を超える報道陣が詰めかける中、会見開始予定時刻より5分早い午後3時55分、無数のフラッシュを浴びながら登壇した前指揮官は「日本という素晴らしい国をこんな形で去ることになるなどとは考えたこともなかった。考えつく限りの最悪の悪夢という中においても、こんなことを考えたことは一度もなかった」と語った。

 日本サッカー協会の田嶋幸三会長は今月9日、ハリルホジッチ前監督との契約を解除したことを発表。田嶋会長が自らフランスを訪れ、今月7日にパリ市内のホテルで直接解任を通告した。しかし、21日に来日したハリルホジッチ氏は羽田空港で「何が起きているのか、まだ理解できていない状況。真実を探しに来た」と述べ、不満と怒りを隠さなかった。

 羽田空港では涙を隠すように途中からサングラスをかけ、感情をこらえ切れない様子だった。「私をゴミ箱に捨てたような状態。私の誇りを傷つけるようなところは戦わないといけない」と“徹底抗戦”を宣言。来日から1週間が経ち、記者会見で何を語るのか注目されていた。

 ハリルホジッチ前監督は「(解任を通告された)4月7日以来、私の人生で一番つらいと言ってもいい時期を過ごしてきた。深く失望した。というのも、サッカーという問題を考えると、なんて残念なんだろう。私はW杯の準備のために来て、代表チームをしっかり予選通過させた」と、解任を通告されてからの心境を明かした。

「監督という職業ははかないもので、どんなときであろうと何が起こるか分からない。私自身、ナイーブで、物事を少し知らなかったということがあったのかもしれない」としながらも、「私に対して通告されたことには大変失望した。私に対するリスペクトがなかったように思えた」と感想を述べた。

「3年間にわたって日本代表チームのためにいろいろな仕事をしてきた。その説明をしたいと思う」。そう述べた前監督は15年3月の日本代表監督就任以降、自身が取り組んできた仕事内容の詳細を語り始めた。

(取材・文 西山紘平)

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