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ナインゴラン、貧しい幼少期を告白「何度か過ちを犯した。空腹で食べ物を盗んだ」

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『ザ・タイムズ』のインタビューに応えたローマMFラジャ・ナインゴラン

 ローマに所属するベルギー代表MFラジャ・ナインゴランが30日、イギリス紙『ザ・タイムズ』のインタビューに応じ、幼少期のエピソードを明かした。

 アジア風の顔立ちから“ニンジャ”の愛称でローマっ子に親しまれるナインゴランは、ベルギー生まれだがインドネシア人の父を持つ。ローマMFは幼少期を振り返り、つらい日々を送っていたことを告白した。

「俺のオヤジはインドネシアに帰国してしまい、母子家庭だった。母はしんどかっただろう。毎月の支払いを滞らせないために、3つの仕事を掛け持ちして懸命に働いていた。成長するには難しい環境だった」

「俺は実際、ストリートで育ったようなものだ。家はあったが、いつも遅くまで外にいた。学校の勉強には集中できなかったよ。何度か過ちを犯したこともある。小さいものだが、食べ物を盗んだことがある。お腹が空いていたんだ。あまり良い時期ではなかったよ」

 2005年、17歳のときにセリエBピアチェンツァの下部組織に加入し、イタリアへやって来た。だが新たな環境に馴染めず、わずか半年後にはベルギーに戻ることも考えていた。

「最初は簡単ではなかった。あまりにも大変だったので、半年で家へ帰りたかった。言葉は違うし、イタリア人のメンタリティも違う。家族からも離れていた。だが人生において何かをつかみたければ、そのために戦う覚悟がなければならない。考え直して、その場にとどまった」

 なおナインゴランの母親は2010年、数カ月にわたるガンとの闘病生活の末、亡くなった。その後、生き別れた父親とも再会を果たしているが、再び疎遠になったと話す。

「母の死? 家にいた俺の(双子の)妹の方がつらかったようだ。俺はイタリアにいたから。オヤジとは、2013年頃インドネシアに行ったときに再会した。だがその後、金目当てで俺に連絡してきた。だから連絡はまた途絶えたよ」

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