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「待ったなし」のW杯に間に合うか…西野監督が3バック導入の真意語る

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記者会見に臨む西野朗監督

 30日のキリンチャレンジ杯でガーナ代表と対戦する日本代表が29日、日産スタジアムで公式練習を行った。練習前には西野朗監督が公式会見に出席。自身の初陣であり、ロシアW杯への壮行試合となる一戦を前に「模索しながらチームづくりをしているところ」としながらも、「されど待ったなしで本大会は迫っている。明日のゲームでしっかり代表チームらしい戦いをしたいという気持ちだけだ」と力を込めた。

 21日に始まった合宿では3バックの戦術練習に着手しているが、その意図については「3バックをチームのベースとして持ちたいかというと、そうではなく、いろんな状況の中で対応したいということを選手に伝えている」と説明。これまで日本代表がベースにしてきた4バックは「染みついていると思う」としたうえで、「対戦相手や試合の状況によってシステムは変える必要があるし、選手交代もある。選手にはそういう感覚を持ってほしい」と、試合の中で臨機応変に対応するために必要なトライだと強調した。

「選手の感覚的にベースとなるもの(4バック)は持っていると思う。これからはそういう状況だけでは対応できない。3バックを置いているが、状況によっては4バック、押し込まれたら5バックになって対応しないといけない状況もある。いろんな変化を持って対応しないといけない。やってきた4バックだけでなく、3バックを今この段階でトライしたいな。選手にはそういう感覚を持ってほしいなと思ってやっている」

 とはいえ、付け焼き刃の3バックで戦えるほど世界は甘くない。「トライという段階ではないと思う」と認める西野監督は「完成させるべく、感覚的に理解してもらうために明日(のガーナ戦)を捉えたい」と強調。「やってうまく機能しないということになってはいけない段階だと思っているので、短い時間でもやってもらいたい」と、選手の適応力に期待した。

(取材・文 西山紘平)

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