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盟友・メッシとともに見る夢。アグエロの挑戦

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メッシとともにW杯制覇に燃えるセルヒオ・アグエロ

 やるべきことはやれた。6月上旬、スペイン・バルセロナで行ったアルゼンチン代表の直前合宿中、スペインの『Spanish sports』のインタビューに応じたセルヒオ・アグエロは終始、穏やかな表情だった。

「まだW杯ははじまっていないけど、いつ迎えてもいいように準備はできているよ」

 スペイン合宿中の6月2日。アグエロは30歳の誕生日を迎えた。宿舎でチームメートが誕生パーティーを開き、代表のユニフォームを着たアグエロの自画像もプレゼントされた模様が、アグエロのオフィシャルサイトで紹介された。W杯を前にチームの一体感を高める場となった。

 14日に開幕したW杯は、アグエロにとって3度目の大舞台。世界中の猛者が集まるイングランド・プレミアリーグで4年連続で20得点以上を奪うゴールハンターだが、実は過去2度のW杯では1点もとっていない。

 特に2度目となった前回のブラジル大会では、1次リーグ3戦目のナイジェリア戦で大腿部を負傷し、前半途中に交代。筋断裂を疑われた重いけがで、その後の決勝トーナメント4試合は先発から外れた。決勝でドイツに0-1に敗れた瞬間、アグエロはピッチにいたが、不完全燃焼の思いはぬぐえなかった。

 今年も左ひざに痛みを抱えながらプレーを続けていたが、W杯直前の4月、左ひざを内視鏡で手術。W杯出場を危ぶむ声もある中、5月30日の親善試合・ハイチ戦で復帰し、チーム4点目をたたき出し、復活への第1歩を踏み出した。

 この試合でアグエロの復帰ゴールをアシストしたリオネル・メッシとは昔からの盟友だ。アグエロは15歳のとき、1歳年上のメッシと出会い、意気投合。今回、スペイン合宿を終えて、ロシアに移動する飛行機の席も隣同士だった。アグエロとメッシは2005年のU‐20W杯で優勝、2008年の北京五輪でも金メダルに輝いたときのチームメート。30歳になった2人にとって、W杯優勝は「最後のピース」なのだ。

 英メディア『DREAM TEAM』によると、監督としてアグエロとメッシを率いたことがあるマンチェスター・シティジョゼップ・グアルディオラ監督は、W杯の優勝候補のひとつにアルゼンチンをあげている。チームのために相手ディフェンスにプレスをかけることを要求し、守備のタスクをこなせるようになった教え子を「より危険なストライカーに成長した」と称える。

 世界的名将の予測を現実にしたいのは、誰よりも自分たち。アグエロは16日のアイスランド戦から、メッシとともに悲願をかなえる戦いに挑む。

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