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“31本目のパス”を信じる原口の覚悟「僕らにC・ロナウドがいるわけじゃない」

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コロンビアの研究も進めるMF原口元気

 W杯特有の難しさは画面を通しても伝わってくる。大会3日目を迎えたロシアW杯。ベースキャンプ地のカザンで調整を続ける日本代表MF原口元気(ハノーファー)は「どの試合も難しそうな試合が続いている」と大会の印象を口にし、「そう簡単にだれかが一人で突破して決定的な仕事をするというシーンはほとんどない」と指摘した。

 唯一の例外とも言えるのがポルトガル代表のFWクリスティアーノ・ロナウドだろう。スペイン戦で圧巻のハットトリックを達成し、3-3のドローに持ち込んだ世界最高の選手を引き合いに「僕らにクリスティアーノ(・ロナウド)がいるわけじゃない。一人ひとりの頑張りでまさらないと勝てない」と力説した。

「チームのために走って、(相手の)サイドバックに走り勝って、そういうのを何本も何本もやって、1本合わせられるか。そういう勝負だと思うし、行けなかったということが一回もないようにしたい」

 難しい試合になるのは覚悟の上だ。「でもチャンスがないわけじゃない。その1本を信じ切れるかどうか」。守備へのハードワークを惜しまず、攻撃でも必ず顔を出す。愚直に続けることでしか、チャンスはつかめない。

「30本来なくても31本目に(パスが)出てくるかもしれない。その1本を信じられるか。その先にご褒美があるのかなと思う」

 コロンビアは左サイドバックのレギュラーだったDFフランク・ファブラ(ボカ・ジュニアーズ)が負傷のためチームを離脱。今月9日にDFファリド・ディアス(オリンピア)の追加招集が発表された。「(コロンビアを)すごく分析している」と話す原口はファブラに代わる左サイドバックについても「なんとなく目星は付いている」と指摘。「うまく守れると思うし、能力的にずっと出ていた選手がいないのは僕にとって、(日本の)右サイドの選手にとってチャンス」と自信を見せた。

(取材・文 西山紘平)

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