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黄色い壁は崩れない…スウェーデンが“死の組”首位通過!! 大敗メキシコはまさかの命拾い

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首位通過を決めたスウェーデン代表

[6.27 W杯E組第3節 メキシコ0-3スウェーデン エカテリンブルク]

 ロシアW杯は27日、グループリーグ第3節を各地で行い、2連中のメキシコと1勝1敗のスウェーデン代表が対戦した。自力突破のためには2点差勝利が必要なスウェーデンが3-0で勝利。“死の組”と呼ばれたE組で前回王者ドイツを上回り、首位での決勝トーナメント進出を決めた。

 初戦でドイツを撃破したメキシコは前節の韓国戦(○2-1)と同じスターティングメンバー。Aマッチ通算50得点を挙げたFWハビエル・エルナンデスらが名を連ねた。一方のスウェーデンもドイツ戦(●1-2)と同じ。DFアンドレアス・グランクビストが腕章を巻いた。

 試合はメキシコがボールを持つが、4-4-2で強固なブロックを敷くスウェーデンが優勢を保った。前半3分、メキシコGKギジェルモ・オチョアがPA外でハンド。このFKではMFエミル・フォルスベリのキックがゴールを襲う。その後もセットプレーを中心に、スウェーデンが何度もチャンスをつくった。

 メキシコは前半17分、エルナンデスのパスカットからFWイルビング・ロサノがつなぎ、FWカルロス・ベラが狙うも大きく枠外。すると同29分、エルナンデスが自陣PA内でトラップした行為について、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入した。だが、これはモニター確認の末にノーファウル。そのまま試合は再開された。

 スコアレスで迎えた後半5分、ついにスウェーデンがスコアを動かす。中盤で前を向いたMFセバスティアン・ラーションが右に展開し、開いていたFWマルクス・ベリがグラウンダーのクロスを配給。中央のMFビクトル・クラーソンは空振りしたが、ファーのDFルドウィグ・アウグスティンソンがねじ込んだ。

 スウェーデンは後半12分、前半にイエローカードを受けて次戦の出場停止が決まっていたラーションが空中戦で負傷退場。ところが同16分、PA内でベリがDFエクトル・モレノに倒されてPKを獲得する。これをグランクビストが豪快に決めて2-0。スウェーデンが得失点差でメキシコを抜いて首位に浮上する点差となった。

 他会場の結果次第では敗退もあり得るメキシコは後半25分、途中出場FWマルコ・ファビアンのFKにエルナンデスが頭で合わせるも枠外。すると同29分、スウェーデンはクラーソンのロングスローから勝負を決定づける3点目。ニアでFWイサーク・キーセ・テリンがそらすと、メキシコDFエドソン・アルバレスの足に当たったボールがオウンゴールとなった。

 その後もメキシコのビルドアップにマンツーマン気味に付いてくるスウェーデンに対し、なかなか良い形を作り出せないメキシコ。真摯にボールを前に進めていくが、同36分、MFヘスス・マヌエル・コロナのクロスにエルナンデスがボレーで合わせたが、ボールは惜しくも枠を外れた。

 スウェーデンの高さを生かした守りが幅を利かせてそのままタイムアップ。勝ち点6としたスウェーデンが逆転での首位通過を決めた。一方のメキシコは2勝1敗ながら他会場の結果次第という厳しい状況。だが、前回王者ドイツが最下位韓国にまさかの敗戦を喫したため、2位での決勝トーナメント進出が決まった。

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