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自身の成長を実感する柴崎「中盤の支配権を日本に」

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ベルギー戦へ調整するMF柴崎岳

 大舞台で刺激を受け、無尽蔵のポテンシャルを引き出されている。MF勢の中でただ一人、グループリーグ全3試合に先発した日本代表MF柴崎岳(ヘタフェ)は「今、このW杯という舞台で戦えていることに感謝している」と、言葉をかみ締めるように言った。

「W杯が始まる前より、自分自身が大会中に成長できている実感がある」。初戦のコロンビア戦(2-1)では10人の相手に対して苦労した前半を経て、後半にチーム全体でギアチェンジに成功。柴崎がゲームコントロールの面で果たした役割は大きかった。

 セネガルとの第2戦では試合中に相手の弱点を見抜いて攻撃の狙いを軌道修正。同点ゴールの起点となるロングパスを出すなど、2度のビハインドを追いついての勝ち点1奪取につなげた。ポーランドとの最終戦にも先発。DF長友佑都、DF吉田麻也、DF酒井宏樹、GK川島永嗣とともに3試合連続で先発した5選手の中の一人と、西野ジャパンに欠かせない選手となっている。

「試合中に感覚が研ぎ澄まされているように見えるが?」という質問を受けると、「集中力や注意力というか、研ぎ澄まされているというのは的を射ていると思う。試合で成長できているというのはそういったところから来ていると思う」と胸を張った。

 7月2日の決勝トーナメント1回戦・ベルギー戦に向けては「モチベーションが上がっている段階」と、楽しみでならない様子だ。「ベルギーは世界の中でもトップのチームであり、個性派集団でもある。知っている選手が何人もいる。彼らと対等にやること、もしくは上回ることを目標に海外にも出た。今までの自分を示す試合になる」。

 中盤では世界的パサーであるMFケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・C)とのマッチアップも予想される。「対峙する選手に負けないこと。中盤の支配権をできる限り日本側に手繰り寄せるプレーをすることが、日本に良い流れを引き寄せる」。日本代表がこれまで2度挑み、たどり着けなかったベスト8へ、柴崎のタクトが新たな道を示していく。

(取材・文 矢内由美子)

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