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「サッカーをやっている場合じゃない。でも…」広島FW渡、被災地へ届けるJ1初ゴール

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J1初ゴールを決めたFW渡大生

[8.1 J1第19節 横浜FM1-4広島 ニッパツ]

 被災地への思いを込めたJ1初ゴールだった。サンフレッチェ広島は2-0の後半4分、MF柏好文の縦パスに反応したMF柴崎晃誠がPA内でボールを受け、後方に落とすと、FW渡大生がPA手前から右足を一閃。豪快なひと振りがニアサイドを破り、ゴール左隅に突き刺さった。

 今季徳島から加入した渡はルヴァン杯で3ゴールを決めているものの、リーグ戦では待望の移籍後初ゴールで、J1での自身初ゴール。「入って良かった」と安堵の表情を浮かべた広島市安佐北区出身のストライカーは、西日本豪雨で被災した地元への思いも口にした。

「(被災地へ復興の)手伝いにも行ったけど、サッカーをやっている場合じゃない。でもサッカー選手はサッカーをやらないといけないし、サッカー選手として何ができるかといったら、サッカーを一生懸命やること以外にない」

 そう複雑な心境も打ち明けた渡。サッカー選手として、ストライカーとして、ゴールという最低限の結果を残せたことに「こういう小さな結果でも、それが地元の人に届いて、少しでも力になるのならうれしい」と祈りを込めて語った。

(取材・文 西山紘平)

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